ブログを始める前の旅で、記事にしていないものが多々あるのですが、

2012年の広島漫遊もそのひとつ。

尾道と宮島に行きたくて、福原→尾道→宮島→竹原→広島というコースで巡りました。

という訳で、

3年前の秋、11月下旬の広島漫遊です。

まずは、広島県の玄関口、福山から。

福山城


駅に隣接しています。



いっそ、陸橋で繋いでも?



江戸時代初期に築城された、近代城郭としては最も新しい城とも言われているそうです。

大戦の空襲で焼失し、昭和41年に再建されましたが、天守は往時とは異なった姿での再建となったそうです。

城内の木々は見事に色付いていました。



 

上も下も錦秋の装い。

城を抜けて、裏手に出ると、そこは城下町風情の町並み。



 

道路沿いの小川は、かつて城下町の用水として引かれた水道の名残り。

その通りに八幡様が鎮座しています。

まるで武家屋敷のような門構え。

 

福山八幡宮

 

この八幡宮が面白いのは、二社の八幡宮がひとつの境内に鎮座しているところ。

入口こそひとつですが、鳥居と石段はふたつあります。

行きは左(西側)からお参りしてみました。



 

染まる木々に包まれた石段。
 


 

石段を上がり、神門をくぐった先に拝殿が3つ連なっています。



 

西御宮、中央拝殿、東御宮と並んでいます。
 


 

東西の御宮は同じ造りで、中央拝殿だけは色彩鮮やか。

 



福山城築城にあたって、当地に祀られていたふたつのお社を移築し、

地名に因んで、それぞれ、野上八幡神社、延広八幡神社とされました。
(この頃から既に西御宮・東御宮と称されていたそうです)

その後、1683年に現在地に移築され、現在の形となります。

西御宮御本殿


中央拝殿以外の社殿は創建当時のもの。
(中央拝殿は昭和59年の造営)

東御宮御本殿

 

桧皮葺の屋根が荘厳で美しい。

御祭神は、両宮共に次の三柱。
・応神天皇
・神功皇后
・比売大神 (宗像三女神)

帰りは東御宮側から。
 


 

随神門も渋味があって素晴らしい造り。
 


 

東御宮側の鳥居。
 


 

鳥居も西御宮側と同じ両部鳥居。

御朱印



社務所の方の感じがとても良かった。

ほっこりした気分で福山八幡宮を後にしました。

周辺には寺社が幾つかあるのですが、

その中から一社。

艮神社

*読みは"ウシトラ"


福山八幡宮の並びに鎮座しています。

見事な錦秋の風景。



門の正面に社殿です。



創建900年程の古社。

御祭神は、次の二柱。
・須佐之男命
・伊邪那岐命

元々は須佐之男命を祀った牛頭天王社だったそうで、その後、南北朝時代に伊邪那岐命を併祀し、今の形となりました。

御本殿


八幡造りの様なM字型ですが、向きが横。

御祭神が須佐之男命という事もあるのか、

良い意味で、"重い"雰囲気のお社でした。

駅へ戻り、草戸稲荷神社へ向かいます。

続く