昼前に弘前を出て、青森乗り換えで小1時間。
津軽&下北半島の間に位置する夏泊半島の付け根、浅虫温泉に到着です。
"青森の奥座敷"とも称される温泉地で、その歴史は1000年以上前にまで遡ります。
陸橋からの駅舎。
駅の敷地内には足湯があって、観光客や地元の人で賑わっていました。
6年振り2度目の浅虫温泉。
前回は、大間までの弾丸ドライブ旅で、カメラもコンデジだったので、"自分旅"に上書きしに来た感じです。
陸橋を渡って見えてくるのが、
浅虫温泉のシンボル、湯の島。
沖合にぽつりと浮かぶ島。
600~700万年前の火山活動により突出したそうです。
近くで見れば見るほど、絵になる風景。
赤い鳥居が見えますが、島には弁財天が祀られています。
4月下旬には満開のカタクリで覆われ、その時期はボートで島に渡れるそうです。
海と小さな島…日本ならではの原風景。
さて、時刻は13時過ぎなので、湯の島と並ぶ浅虫温泉名物のお店へ…
「鶴亀屋食堂」さんです。
雑誌やメディアの露出も多いデカ盛りのお店です。
マグロウニハーフ丼を頂きました。
(これは言わば、小サイズで、中とか大はいわゆるギガ盛り系)
マグロの赤身も美味しかったけれど、殻から取ったばかりと思われるウニが濃厚で、食感もしっかりとしていて感動ものでした。
店内は、水揚げされたマグロに貼られていたステッカーで埋め尽くされています。
漁師の方々が届けてくれる魚を食べられる幸せ。
昨今の漁業を取り巻く様々な問題が少しでも改善される事を願いつつ、味わいました。
美味しい時間を堪能した後は駅隣接の「道の駅ゆ~さ浅虫」で、ご当地サイダーでひと息。
青森市は黒房すぐり(カシス)の産地だそうで、カシス生どらやきとかもありました。
「ゆ~さ浅虫」は物販やレストラン、展望風呂まであって、なかなかレベルの高い施設。
それでは、散策しながら宿へ向かいます。
まずは、海沿いの温泉街。
大型旅館「南部屋・海扇閣」さん。
前回はこの隣りの「南部屋」さんに宿泊したのですが…
既に閉館となり、駐車場になっていました。
残された屋号標が切ない…
一昨年11月に閉館して、姉妹館の「海扇閣」さんに屋号を継承したようです。
2009年宿泊時の「南部屋」さん。
部屋から望む青森湾が絶景で、特に夕暮れ時の素晴らしさは今も強烈に記憶に残っています。「海扇閣」さんの展望風呂や津軽三味線ライブも堪能出来て、とても楽しい滞在だっただけに残念。
いずれ、新生「南部屋・海扇閣」さんにも宿泊したいですね。
その少し先には雰囲気抜群の「辰巳館」さん。
改装工事中でした。
山側の道を入っていくと、昭和風情の温泉街が広がっています。
この町民会館の場所に当時、元湯とも言うべき露天風呂があったそうです。
手前にあるのは、その記念碑。
縄文時代から湯が湧き、麻や樹皮をその湯で蒸して、布を織っていた事から"麻蒸"の名になったのだとか。
平安時代になり、慈覚大師が人々に温泉の効能を教え、以来、"はだか湯"と呼ばれ、村人に重宝されたそうです。
その先を進むと、大きな「石木医院別荘」の家屋。
太宰治の祖母が湯治をした旅館や公衆浴場があって、古き良き湯の町風情を感じられます。
また、往時は歓楽街としても栄えたそうで、それらしき建物も少し残っていました。
山沿いの住宅街を抜けていくこと10分、ほたる湖に到着です。
ダムによって作られた湖で、周辺は公園として整備されていました。
もっと先まで行ってみたくもありましたが、そろそろ夕暮れなので、散策終了。
宿へと。
続く