初日は甲府からも近い石和温泉に宿泊。

宿はこちら、「深雪温泉」です。



宿の前の桜が満開でした。

夕暮れまで時間があったので、周辺散策。

まずは、石和八幡宮へお参り。



鳥居の両側の桜が素晴らしい咲きっぷり。



特にこの桃色の枝垂れ桜が見事。



御祭神は応神天皇の他五柱。

創建1700年程と伝わりますが、当初はこの地に縁のある皇族や物部氏を祭神としていたそうです。

鎌倉時代に鶴岡八幡宮から勧請を受け、八幡宮へと変わっていったとの事。


祭神や神社名が政治的背景で変わっていく事は結構ありますが、武田氏は甲斐源氏の血統ですから、当然の流れだったのでしょうね。

宿の近くの石和橋に笛を吹く人の銅像が。

説明書きを読むと、



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600年程昔、笛吹きが上手い孝行息子と母が

暮らしていましたが、豪雨で氾濫した川にのまれ、

母だけが命を落としてしまいます。
九死に一生を得た息子は、自分の名前を叫びながら

川に消えていった母を忘れられず、母の好きだった曲を

毎日笛で吹きながら母を捜しますが、息子もある日、

足を滑らせ川に落ちて亡くなってしまいます。
以来、

夜になると笛の音色が川から聞こえてくるようになり、

いつしか村人はその川を笛吹川と名付けた。

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そんな物語が笛吹川と、この地、笛吹市の由来になったようです。

私自身も数年前に母を病で失っているので、胸を締め付けられました…

しんみりと宿に戻り、

夕飯前にひとっ風呂。



加温も加水もしていない源泉100%そのままです。



宿の敷地内から低温と高温の2つの源泉が自噴していて、そのふたつを掛け流してちょうどいい温度にしています。

シャワーまで源泉から引いているというのだから、究極の源泉掛け流し宿ですね。

泉質は2つ共、アルカリ性の美肌の湯。

宿の謳い文句、"山梨県で最も贅沢な温泉"通りの名湯だと思います。

ほっこりした後は、お待ちかねの夕飯。

先付けにお造り。





甲州牛の陶板焼は岩塩で。



 

山菜天婦羅に旬の筍。





 

春色の桜海老の釜飯。



 

そして、お供は山梨の銘酒、笹一の純米吟醸。



 

温泉に負けず劣らず贅沢な夕飯でした。

翌朝も晴天。

駅前のスーパーの屋上駐車場から、
 


 

ほんの少し富士山。

駅からは南アルプス連峰を一望。
 


 

澄んだ空気に澄み渡った空と美しい雪山…

やはり、山梨は富士山ではなく、こっちですね。

素晴らしく贅沢な風景。

ご当地マンホールは川釣りに温泉にフルーツ柄。



旅は2日目、まずは甲斐国一の宮へ。

続く