雨だ雪だと、なかなか難しい春。

 

日曜から二泊三日で山梨に桜を求めて旅に出ました。

山梨は学生の頃にドライブをした程度で、ちゃんと旅をするのは初めて。

まずは、以前から参拝をしたかった武田神社へと。

その名の通り、武田信玄を祀る神社。

早朝5時過ぎに横浜を出て、JRを乗り継ぎ、8時過ぎには既に甲府。

桜祭りの真っ只中の日曜なので、ともかく早く着きたかった。

甲府駅の南口は舞鶴城や役所、繁華街と賑わっているのですが、武田神社のある北口はとても落ち着いた雰囲気。

駅前から武田神社へと真っすぐ武田通りが伸びています。

バスで5分ちょっとですが、せっかくなので途中で降りて、歩いてみます。

数キロに渡り桜並木が続いています。

 

 

深夜から未明にかけて雨が降り冷えていたのですが、その分、空気は澄んでいてとても清々しい。


武田神社はかつての武田家の館、躑躅ヶ崎館があった地に鎮座していて、この参道周辺も当時、家臣の館が連なっていたようです。




まだ朝8時ちょっと過ぎ。人影もありません。

朝陽と桜と自分だけの世界。

ちょうど満開。

寒い分、すぐには散らず、花もちがいいのでしょう。

鳥居前に到着。



振り返ると、真っすぐな桜並木の参道。

 

美しい。




境内図。



思っていたよりも遥かに広いです。

それでは、参拝に向かいます。

まず目を引いたのは、狛犬の隆起した逞し過ぎる胸板!


 

手水舎にもこの通り、武田家の家紋が。



満開の桜、松、楠等の木々に囲まれた境内。

 

それらが青空と相まって、思わず深呼吸をしてしまう雰囲気。




拝殿。



 

かなり立派です。

大正時代創建の比較的新しい神社ですが、そこはさすが武田信玄をお祀りしているだけあって、既に古社の風格です。

 


上杉神社とこちら、どちらに軍配が?などと考えてしまったり。

お祭りの最中だからか、御神輿もお披露目中でした。



これもまた黄金の立派な神輿で、屋根の武田菱がまた威風堂々。

9時を過ぎ、境内に徐々に人が集まり始めてきたので、そろそろ撤収のタイミング。

国内外の観光客、参拝者のみならず、祭事に参加されるとおぼしき武具を持った袴姿の方々も闊歩していました。

宝物館を拝見してから、境内周辺散策。

館跡という事もあって、現在も発掘保存作業が続けられているようです。



こちらはお堀の遺構みたいです。

徳川の世であった江戸時代はもちろん、創建を迎えるまで、数々の苦労があったのだと思います。

けれど、これだけ立派な神社を建て、桜並木も整備した今の姿に、甲府の方々の武田信玄公に対する愛情や誇りといったものを垣間見た気がしました。

そんな事を考えつつ…

神社の向かいにある「かぶとや」で信玄餅風のソフトクリームを。

 



黒糖シロップにきな粉、美味。

やっぱり、

寒い日もソフトクリームは美味い。

御朱印。

 


お次は駅の南口方面へ。

続く