伊勢から熊野を巡る過去旅の記事の途中ですが。
先日筑波へ日帰りで行ってきたので、ちょっとこちらの記事を。
向かうは、茨城県つくば市、筑波山。
秋葉原からつくばエクスプレスで50分程度で到着。
アクセスの良さに少し驚きです。
駅を降りて更に驚き。
町が超立派!
しかも、未来都市を彷彿とさせる整備された町並みで、名だたる企業の研究施設が立ち並んでいます。
かつては農村地帯だったこの地、近年、学術・研究都市として、また、東京のベッドタウンとしての発展が目覚ましいのですが、この町並みを見ていると、日本の未来に期待してしまったり。
さて、前置きが長くなりましたが、そんな茨城の魅力を体感する今回の旅です。
つくば駅から筑波山へバスで40分程ですが、今回はその手前、北条という町で途中下車。
皇室にも献上されていた北条米の産地としても有名で、今回の目的は、かつての参詣道、つくば道。
北条の町並み。
「北条ふれあい館」は大正時代からの呉服屋を活用した観光施設。
新旧の建物が並んでいます。
右手につくば道の道標。
ここから筑波山神社まで4km、つくば道の始まりです。
彼方に筑波山が見えています。
しばらく進むと、北条から神郡という地区に入ります。
街角の至る所に祠が祀られていて、参詣道として栄えた往事が偲ばれます。
ほどなくして見えてくる石井邸。
赤い門や垣根がひと際目立っています。
石井家は役人の滞在場所にもなっていた名家で、裏手には五重の茅葺き屋根住宅が見えます。
(現在もその子孫の方がお住まいです)
つくば道の道標からここまで徒歩40分程。
途中ゆるやかな坂が続きます。
小腹が減ったので、地元で人気の「桜井菓子店」で、名物のアンドーナツを頂きました。
これが予想を遥かに上回る美味しさ!
パリパリツとした薄皮にふっわふわの生地。
餡がぎっしりで、甘過ぎず、絶品。
1日200個かそこらがすぐに完売になるというのも納得。
大正時代創業の老舗ですが、老夫婦がお店を切り盛りしていました。跡継ぎはいらっしゃらない様子でしたが、この味、継承していってもらいたいです…
絶品アンドーナツの余韻に浸っていると、開けた田園風景が。
筑波山も少し近づいてきました。
中腹に赤い大鳥居も見えます。
この先は臼井地区。
一気に道は険しくなっていきます。
坂を上ること15分程、筑波山神社の石鳥居に到着。
傍らのベンチでひと休憩。
北条からここまで70分ほど。既にへばってますが、ここからが難所です。
この鳥居から先の道、かつては石階段だったそうです。
それを埋めて坂道にしたものだから、急勾配に加えて、うねるうねる。
振り返ると、関東平野を一望。
ヘトヘトも極限に近づき、あともう少しという所で、まだまだ続く…
石鳥居から幾度となく立ち止まりながら上ること20分。
山の中腹に小さく見えていた赤い大鳥居に到着。
キツかった…
けど、往事の参詣方法をほんの少しでも体感出来た事にいたく満足。
電車や車が欠かせない世の中ですが、こうやって歩ける所、歩くべき所をしっかり歩いていくというのも大切な事なのでしょうね。
観光を"観る"だけのものでなく、"感じる"ものに出来ますから。
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