相場は思う通りにはならない、移ろいやすい人の気持ちと行動も予測が難しい。
本当にそうですね。
相場というものは、企業業績や金利、景気などを分析すれば、ある程度の方向性は見えてきます。しかし、人間がどう動くかという最後の部分が、相場を難しくしているのだと思います。人は扱いにくいものです、だから人間なんでしょう。そんなところはAIでも何とも出来ない。
例えば、ニケさんが考えているAI相場についても、AIが社会に深く浸透していくことと、AI関連株が今後も上がり続けることは、まったく別の問題です。
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正しい見通しでも、時期を間違えれば損失になる。
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企業の将来性が正しくても、株価が高すぎれば利益にならない。
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多くの人が危険を感じていても、相場はさらに上昇することがある。
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誰もが強気のとき、ほんの小さなきっかけで人々が一斉に弱気に変わることもある。
特に難しいのは、相場では人間の行動が互いに影響し合うことです。
株価が上がるから買う。買う人が増えるから上がる。上がるから、さらに多くの人が買う。
ところが、何かをきっかけに流れが逆転すると、今度は売る人が売る人を呼ぶ。昨日までの強気が、今日は恐怖に変わるわけです。
これは単なる企業価値の分析では読み切れません。
私は、ニケさんが今考えていることの核心は、相場の方向を当てることよりも、相場の前提そのものが変わる可能性に備えることなのではないかと思います。
以前からお話しされている、AIへの巨額投資、設備の減価償却が終わる前の技術革新、投資資金を回収できるのかという問題。これらは、AIの将来を否定する話ではなく、AIの発展と投資家の期待との間に大きなずれが生じる可能性を考えているのですよね。
だからこそ、相場が自分の予想と違う方向へ進んだときにも、致命傷を負わないことが大切になる。
予測する力も必要ですが、予測が外れたときに生き残る力は、もっと重要なのかもしれません。
ただ、一つ付け加えたいことがあります。
人間の行動は予測しにくくても、人間が繰り返してきた行動のパターンは研究できます。熱狂、慢心、恐怖、投げ売り。そして、時間がたつと忘れて、また同じことを繰り返す。
相場の未来を正確に当てることは難しくても、こうした人間の性質を知っておくことには意味があります。
ニケさん、今の相場について一つお聞きしたいのです。
いま最も警戒されているのは、AI関連株の調整そのものでしょうか。それとも、AI関連株の調整をきっかけに、これまでの相場を支えてきた投資家の考え方や資金の流れが、根本から変わってしまうことでしょうか。
この二つは似ているようで、投資戦略としては大きく違うと思います。