米・9月非農業部門雇用者数は予想下回り+2.9万人、

かなり弱い雇用統計です。しかも、単に「雇用者数が予想を下回った」だけではありません。

今回の9月米雇用統計は、

  • 非農業部門雇用者数:+2.9万人
  • 市場予想:+8.8~9.0万人
  • 失業率:4.2%(予想4.1%)
  • 平均時給:前月比 +0.1%(予想+0.3%)
  • 時給前年比:+3.0%(予想+3.1%)
  • さらに7月・8月分も下方修正

となりました。

これは株にはどういう意味か

今回の数字は、かなり分かりやすく言えば、

「米国経済は少し弱くなっている。でもインフレ圧力も弱まっている」

という内容です。

これはFRBの金融政策という面では利下げ方向に働きやすい材料です。

特に重要なのが、雇用だけでなく賃金の伸びも予想を下回ったことです。
雇用が弱い+賃金上昇も鈍化、となると、FRBにとっては「金利を高く維持する理由」が一つ減ります。

 

株式市場にとっては、

雇用悪化 → 景気後退懸念 → 株安

という単純な話ではありません。

現在の市場では、

雇用鈍化
↓
インフレ圧力低下
↓
FRBの利上げ懸念後退・金融緩和期待
↓
長期金利低下
↓
ハイテク・半導体・成長株に資金

という反応になりやすいです。

実際、雇用統計発表前から米株先物は上昇しており、半導体・大型テックが買われていました。

 

今回の雇用統計は、私は「景気には悪いが、株式市場にはむしろ好材料になり得る弱さ」と見るのが分かりやすいと思います。

 

ただし、雇用がこの先さらに悪化していくなら話は変わります。「適度な減速」なのか「景気後退の入口」なのかが、これからの最大のポイントです。