先物が引け後に急騰しているが、その原因は
10月2日19時時点の日経225先物は69,410円、前日比+760円。今日の日経平均終値68,309円に対しても約1,100円高です。
今回の急騰は、今のところ主に米国側の材料と考えるのが自然です。
急騰の主な理由
① 米金利低下 → 米株先物上昇
米国では、10月のFRB利上げ観測が後退しています。米長期金利が低下し、それを受けて米株先物が上昇。特にNVIDIA、Broadcom、AMDなど半導体株が上昇しています。
これは日本株にはかなり重要です。
米半導体株↑ → SOX↑ → 日本の半導体株↑ → 日経先物↑
という連鎖が起きやすいからです。
② 原油価格が落ち着いてきた
中東情勢による原油高が株式市場の大きな懸念でしたが、2日には原油価格が下落方向となっています。Reutersも、原油と米国債利回りの低下が米株先物を押し上げていると報じています。
これは「インフレ再燃→FRB利上げ」という悪循環への警戒を少し和らげます。
③ そして最大のポイントは、今夜の米雇用統計を前にしたポジション調整
ここが非常に重要です。
今夜は米9月雇用統計があります。雇用統計が強すぎると利上げ懸念が強まり、逆に弱すぎると景気後退懸念が出ます。
ところが現在は、
「利上げを急ぐ必要はない」
という方向に市場の期待が傾いており、それが株式市場の買い戻しにつながっています。米国株先物も上昇しています。
そして、私はもう一つ重要だと思います
今日の日経平均は647円安でした。
ところが、その後の先物は
68,309円 → 69,410円
まで一気に戻しています。
これは単なる「米国株高」だけではなく、
「今日の647円安は売り過ぎだったのではないか」
という買い戻しもかなり入っている可能性があります。
実際、昨日までの日経平均は3日間で3,440円も上昇していたため、今日は利益確定売りが出やすい状況でした。
特に、
- NEC
- 日立
- ソニー
の中では、明日の相場でNEC・日立などのAI、データセンター、デジタルインフラ関連が先物高の恩恵を受ける可能性があります。
ただし、今夜の先物上昇だけで「明日必ず大幅高」とは考えない方がいいです。米雇用統計の数字次第で、今夜の米国市場が大きく振れる可能性があるからです。
むしろ今夜のポイントは、
「69,000円台に乗せたこと」そのものより、米雇用統計を通過した後も69,000円台を維持できるか
です。
今夜は「かなり重要な夜」です
米株先物は現在、
- S&P500先物:+0.4%前後
- ナスダック100先物:+0.7%前後
- ダウ先物:+0.5%前後
と上昇しています。さらに、NVIDIA、AMD、Broadcomなど主要AI・半導体株も上昇しています。米10年債利回りと原油価格が低下していることが背景です。
そして日経先物も、東京市場の終値68,309円から大きく切り返しています。
ポイントは「70,000円」より、まず69,000円
私は今の段階では、こう見ています。
68,309円(日経平均終値)
↓ 今夜の米株高が続く
69,000円回復
↓ 米国株・半導体株がさらに強い
69,500円
↓ 雇用統計が株式市場に非常に好意的
70,000円を試す展開
という順番です。
特に69,000円は心理的な節目です。
今日647円下落した後に先物が大きく戻しているので、明日は「昨日までの上昇トレンドが壊れた」のではなく、一日の利益確定売りを挟んで再び上方向を試す動きになるかが重要になります。
ただし、21時30分が最大の分岐点
ここは本当に注意です。
今夜21時30分に米9月雇用統計が出ます。
市場予想は、
- 非農業部門雇用者数:+8.8~9.0万人
- 失業率:4.1%
- 平均時給:前月比 +0.3%
- 平均時給:前年比 +3.1%
です。
現在、市場では10月のFRB追加利上げを見送る可能性がかなり高まっているとされています。Reutersでは、10月に金利を据え置く確率が76%程度まで上昇したと報じています。
したがって、
ケースA:雇用が予想より弱い
→ 利上げ観測後退
→ 米長期金利低下
→ NASDAQ・半導体上昇
→ 日経先物さらに上昇
これは日経にかなり追い風です。
ケースB:ほぼ予想通り
→ 今の流れが継続
→ 69,000円台を試す
ケースC:雇用が強すぎる
→ 「FRBは利上げするのでは?」
→ 米金利上昇
→ ハイテク株下落
→ 今の先物上昇が消える可能性
となります。
日立・NEC・ソニー
にもかなり関係があります。
特に今の相場の中心がAI・データセンター・半導体・インフラ投資だからです。
ですから明日の朝は、
① 日経先物
② NASDAQ先物
③ SOX
④ NVIDIA
⑤ AMD
⑥ ドル円
⑦ 米10年債
そして私は今回、「今日647円下げたから、もう上昇相場は終わった」とはまだ判断しません。
むしろ今夜の米市場が崩れなければ、明日はまず69,000円回復を試す展開がポイントになりそうです。
なお、21時30分の雇用統計が出れば、状況は一気に変わります。その数字と米株の反応を確認すると、月曜日以降の方向感もかなり見やすくなります。