米国のキャロライン報道官の後任は
2026年9月23日現在、後任はまだ正式発表されていません。 レビット氏は8月27日を最後にホワイトハウス報道官を退任しました。
現在、報道で名前が挙がっている主な候補は、
- スコット・ジェニングス(Scott Jennings) — CNN政治評論家、共和党系の政治戦略家
- アンナ・ケリー(Anna Kelly) — ホワイトハウス副報道官
- スティーブン・チャン(Steven Cheung) — ホワイトハウス広報部長
です。特にジェニングス氏については、ホワイトハウス首席補佐官スージー・ワイルズ氏と面会したことが報じられています。
一方、9月2日時点でもホワイトハウスは正式な後任を発表しておらず、報道官役を複数の政府高官が分担する状態が続いています。
「スコット・ジェニングス、アンナ・ケリー、スティーブン・チャンの3人はそれぞれどんな人物で、トランプとの関係はどう違うのか」**を整理してみます。
教えてください、スコット・ジェニングス、アンナ・ケリー、スティーブン・チャンの3人はそれぞれどんな人物で、トランプとの関係はどう違うのか
3人はかなりタイプが違います。しかも、トランプ氏との「距離の近さ」と「報道官としての適性」は別物として見ると分かりやすいです。
なお、2026年9月23日現在、ホワイトハウスはまだ正式な後任を決めていません。CBSも、選考は継続中で明確な最有力候補はまだいないと報じています。
3人をざっくり比較すると
| 人物 | 現在の立場 | トランプとの関係 | 最大の特徴 |
|---|---|---|---|
| スコット・ジェニングス | CNN政治評論家・共和党戦略家 | 以前は批判的、現在は強いトランプ擁護 | テレビ・政治討論に非常に強い |
| アンナ・ケリー | ホワイトハウス副報道官 | トランプ政権内部で仕事をしている | 政権の事情を熟知する実務型 |
| スティーブン・チャン | ホワイトハウス広報部長 | 長年のトランプ側近 | トランプ本人との距離が最も近い広報戦略型 |
① スコット・ジェニングス
この人が一番「外から入ってくる大型候補」です。
共和党のベテラン政治戦略家で、ジョージ・W・ブッシュ政権で働き、ミッチ・マコネル上院議員の側近・顧問も務めました。現在はCNNの政治評論家として知られています。
面白いのは、もともとトランプ氏にずっと忠実だった人ではないことです。
2016年にはトランプ氏を批判し、2020年選挙後の議会襲撃についても批判的な立場を取っていました。その後、トランプ支持を強め、現在はCNNでかなり強くトランプ政権を擁護する立場になっています。
つまり、
「昔からのトランプ側近」ではなく、「共和党のベテラン政治家・戦略家からトランプ支持へ移った人」
というのがポイントです。
そして今回、スージー・ワイルズ首席補佐官がジェニングス氏と面会したことが報じられました。CNNによると、この面会はホワイトハウス側から要請されたものでした。
ジェニングスの強み
- テレビ討論に慣れている
- CNNという「トランプに批判的なメディア」の内部事情を知っている
- 共和党の政治エスタブリッシュメントにも人脈がある
- 政策・選挙・メディア戦略を語れる
ですから、もし起用されれば、**「テレビで戦える報道官」**という色がかなり強くなりそうです。
② アンナ・ケリー
こちらは正反対。
すでにホワイトハウスの中にいる人です。
トランプ政権発足時、共和党全国委員会(RNC)のナショナル・プレス・セクレタリーからホワイトハウス入りし、副報道官になりました。以前にはウィスコンシン共和党や共和党議員の広報責任者などを務めています。
つまり、
「トランプ政権の広報チームの中で実際に仕事をしてきた人」
です。
キャロライン・レビットの仕事を間近で見てきたので、政権内部の事情を理解しているという点が大きい。
しかも現在のホワイトハウスでは、レビット退任後、報道官の仕事を複数の政府高官が分担しています。ケリーも候補として名前が挙がっています。
ケリーの特徴
ジェニングスが
「外から入ってくる政治・メディアのプロ」
だとすると、
ケリーは
「内部事情を知っているホワイトハウス広報の実務担当者」
です。
トランプ氏との個人的な付き合いの長さでは、チャン氏ほどではありません。
③ スティーブン・チャン
この人は3人の中ではかなり特殊です。
トランプ氏と非常に長く一緒に仕事をしてきた「超側近型」の広報マンです。
2024年大統領選ではトランプ陣営の広報責任者を務め、トランプ氏は2024年11月、チャン氏を次期政権のホワイトハウス・コミュニケーションズ・ディレクターに指名しました。
現在もホワイトハウスの広報部門を統括しています。
ですから、
トランプ本人との信頼関係・意思疎通という点では、この3人の中で最も直接的な人物
と考えてよいでしょう。
ただし、ここが面白いところです。
チャン氏は現在すでにコミュニケーションズ・ディレクターです。
一方、報道官は記者会見で毎回質問を受ける「表の顔」。
つまり、
チャン=広報戦略を指揮する司令塔
報道官=その戦略を記者会見などで表に出す人物
という違いがあります。
そのためチャン氏が報道官まで兼任するとなると、かなり大きな役割変更になります。
3人の違いを一言で言うと
🟦 ジェニングス
「テレビで戦える政治家型・評論家型」
トランプ政権を外から見てきた経験があり、メディアとの戦いに強い。
🟩 ケリー
「ホワイトハウスの内部を知る実務型」
レビットの後を比較的スムーズに引き継げるタイプ。
🟥 チャン
「トランプ直結の側近・広報戦略型」
トランプ氏との付き合いが長く、政権のメッセージ戦略そのものを理解している。
そして、ここが非常に興味深い
実は今回の後任選びは、単に
「誰が記者会見をするか」
という話ではないんです。
レビット氏は単なる「記者会見担当」ではなく、トランプ氏のそばで政策やメッセージについても関与していたと報じられています。CNNの取材では、レビット氏はトランプ氏との会議にも参加し、スージー・ワイルズ氏とも幅広い問題について意見を交わしていたとされています。
だからホワイトハウスが求めているのは、
「記者会見でトランプを守れる人」+「トランプの意図を理解して政策メッセージを組み立てられる人」
という、かなり難しい役割になっています。
しかも9月22日にもトランプ氏と主要メディアの関係をめぐる問題が続いており、ホワイトハウスの広報戦略そのものが重要な局面にあります。