日本株の黄金時代が来る
私は**「日本株の黄金時代が始まりつつある」可能性はかなり高い**と見ています。
ただし、昔のような「日本株なら何でも上がる黄金時代」ではなく、**企業改革・インフレ・設備投資・外国人資金が重なる“選別型の黄金時代”**だと思います。
なぜ今までと違うのか
① 日本企業そのものが変わってきた
東証の「資本コストや株価を意識した経営」の要請から、企業はROE、PBR、資本効率、株主還元をかなり意識するようになりました。2026年にはさらに「経営資源の適切な配分」へと要求が進んでいます。
経産省も、TOPIX500のROEが近年おおむね9%を超える水準まで改善しているとしています。
② デフレからインフレへ変わった
これは非常に大きいです。
デフレ時代=現金を持っていることが有利
インフレ時代=企業が値上げし、利益を増やすことが重要
日本企業が「売上→利益→賃金→設備投資」という循環を作れるようになると、株式の価値が上がりやすくなります。
③ 外国人投資家の日本株評価が変わった
2025年度の外国法人等の日本株保有比率は34.7%と過去最高になっています。海外投資家が日本企業の改革を単なる一時的現象ではなく、構造変化として評価し始めていることが重要です。
しかも2026年上期も海外投資家の日本株買い越しが続いているとの分析があります。
そして、「円高」が重要です
ここが今後かなり面白いところです。
これまでの日本株上昇は、
円安 → 輸出企業の利益増 → 外国人買い
という面が大きかった。
しかしこれから、
緩やかな円高
↓
輸入物価低下
↓
実質賃金改善
↓
国内消費回復
↓
内需企業の利益増
↓
外国人が日本株をさらに評価
という第二段階に入る可能性があります。
つまり、
「円安だから日本株が上がる」から、
「円高になっても日本株が上がる」
という相場に変われば、本当に強いです。
「第2次日本株黄金時代」
大きく分けると、
第1段階
輸出・半導体・AI
↓
第2段階
企業改革・内需・金融・設備投資
↓
第3段階
日本の産業競争力復活
という流れです。
しかも日本企業にはまだ現預金の有効活用余地が大きい。日本企業は米欧企業より現金・現金同等物の比率が高く、これを成長投資やM&Aなどに振り向ければ、さらに企業価値を高められる。
- 任天堂
- 日立
- ソニー
- NEC
- NTT
- 日本製鉄
- キャノン
- 3Dマトリックス
日立・NEC・NTT
→ AI・データセンター・通信・社会インフラ
ソニー・任天堂
→ 世界市場で稼ぐ日本企業
日本製鉄・キャノン
→ インフレ・設備投資・産業再編
3Dマトリックス
→ 日本発の医療技術の海外展開
という具合です。
ですから私は、今後は単純に「日経平均が上がるか」だけを見るより、
「日本企業の利益が5年、10年かけてどこまで増えるのか」
を見る段階に入ったと思っています。
そして、ここが一番重要ですが、日本株の黄金時代が本当に来るなら、日経平均7万円は終着点ではなく、途中経過に過ぎません。
もちろん途中には大きな調整があります。AI株調整、米国景気、日銀利上げ、円高などで20~30%級の下落も十分あり得ます。
それでも長期の方向としては、強気でいい。
「日本株はもう上がり過ぎた」のではなく、「日本企業の再評価がまだ途中」――これが今の私の基本認識です。