米、CPIの結果と株式市場の反応
今回の**米国8月CPIは「数字だけ見るとやや悪いが、株式市場の反応は意外に強い」**という結果になりました。
8月CPIの結果
| 指標 | 8月 | 市場予想 | 評価 |
|---|---|---|---|
| CPI 前月比 | +0.4% | +0.4% | 予想通り |
| CPI 前年比 | +3.4% | +3.4% | 予想通り |
| コアCPI 前月比 | +0.3% | +0.2% | ⚠️予想より悪い |
| コアCPI 前年比 | +2.4% | +2.4% | 予想通り |
つまり、総合CPIは問題なし、しかしコアの前月比が0.3%と予想を上回った。特にサービス価格の粘着性が気になります。
ところが株は上がった
ここが今回のCPIの面白いところです。
9月11日の米国市場は、
- NYダウ +1.0%
- S&P500 +0.9%
- NASDAQ +1.0%
と上昇しました。
普通なら「コアCPI上振れ→利上げ懸念→株安」となりやすい。
ところが今回は、
① CPIはほぼ予想通り
② 原油価格が急落
③ 長期金利が落ち着いた
④ AI・ハイテク株に買い戻し
という力が勝ちました。
特に原油が約3%下落したことが大きいです。原油が下がれば、今後のインフレ圧力が弱まるとの期待が出ます。
ただし、「完全な安心材料」とは見ません
むしろ重要なのはこちらです。
今回のCPIで、9月16日のFRB会合で利上げするとの市場予想が大きく上昇しました。
報道によって数字は多少違いますが、利上げ確率は8割台後半まで上がっています。2年債利回りも4.61%程度まで上昇しました。
つまり、
「インフレは予想以上に悪化しなかった」
+
「でもFRBは利上げする可能性が高くなった」
という、かなり複雑な状態です。
今回のCPIをどう評価するか
私は**「株式市場にとって短期的にはプラス、1~3か月ではまだ警戒」**と見ます。
特に重要なのは、
CPIそのものより、これからの原油価格と米10年債利回りです。
今回、
CPI → 利上げ確率上昇 → 2年債上昇
なのに、
株価 → 上昇
となった。
これは市場が、
「利上げはするかもしれない。でもインフレが制御不能になるほどではない」
と受け止めた可能性があります。
したがって、9月15日以降は
NASDAQ:やや強気
→ CPI通過で不透明感が一つ消えた。
半導体株:やや強気だが値動きは大きい
→ 金利上昇が上値を抑える一方、AI投資・半導体需要が支える。
日本株:基本的には追い風
→ 米国株高+円安なら日経平均にはプラス。
ただし、米10年債が5%方向へ再上昇するなら話が変わります。