米国株式市場=反落、雇用統計受け利上げ観測強まる

9月4日の米国株反落は、今回の雇用統計が「FRBは9月に利上げするかもしれない」という方向に市場の見方を変えたことが最大の要因です。

米雇用統計の中身

8月の非農業部門雇用者数は、

  • +16.2万人
  • 市場予想:+5.6万人
  • 予想の約3倍
  • 失業率:4.1%で横ばい
  • 平均時給:前年比 +3.1%

でした。雇用が想定以上に強かったため、「米景気はまだ強い→インフレが再燃する可能性→FRBは利下げどころか利上げも検討」という流れになりました。

米国株

指数 9/4終値 前日比
NYダウ 53,414 -0.51%
S&P500 7,718.60 -0.38%
Nasdaq 26,506.99 -0.29%
Russell2000 2,975.65 +0.2%

 

ポイントは、「雇用が強い=必ず株安」ではないことです。

今回の市場の反応は、

雇用が強い

インフレが下がりにくい

FRBが9月に利上げする可能性上昇

米2年債利回り上昇

高PERのAI・半導体株に利益確定売り

という流れです。

9月利上げ確率は雇用統計直後に約65%まで上昇し、その後57~60%程度に落ち着きました。米2年債利回りは一時4.38%程度まで上昇しています。


「株式市場にとって悪材料一色」とは見ません

ここが重要です。

平均時給は**前年比3.1%**まで鈍化しており、賃金インフレはむしろ落ち着いています。

つまり、

雇用は強いが、賃金インフレはそれほど強くない

という状態です。

したがって、9月15~16日のFOMCまでに発表されるCPI・PPIが非常に重要になります。インフレが弱ければ、今回の「利上げ観測」は再び後退する可能性があります。

日本株への影響

今回の結果を日本株に当てはめると、私は次のように見ます。

短期的には

  • 🔴 AI・半導体:やや逆風
  • 🔴 グロース株:逆風
  • 🟡 日経平均:不安定
  • 🟢 銀行株:追い風
  • 🟢 保険株:追い風
  • 🟢 円安メリット輸出株:為替次第
  • 🟢 金利上昇メリット株:比較的強い

ただし、今回の雇用統計で米景気そのものが悪化したわけではありません。むしろ「米経済は強い」という内容です。

そのため、私は今回の下落を暴落の始まりというより、金利上昇を嫌った一時的な利益確定売りとして見るほうが自然だと思います。


特に注目したいのは「9月FOMC」

今回の数字だけなら、9月利上げの可能性がかなり上がったのは確かです。

ただ、次のCPIが弱ければ、

雇用強い → 利上げ

というシナリオが、

雇用強い+インフレ鈍化 → 利上げ不要

に変わる可能性があります。