これから年末までの相場のヤマ、問題点は

今から2026年末までを見るなら、「一直線の上昇」よりも、秋に一度大きなヤマを作り、その後に年末高を試す相場を想定しています。

足元では、AI・半導体株の調整が最大の焦点です。SOXは高値から一時20%下落しており、過去には安定化まで1~2か月かかった例があります。一方、企業業績そのものは比較的強く、米国ではAIインフラ投資が株価を支えています。

「年末までの4つのヤマ」

時期 ヤマ 私の見方
8月後半 ジャクソンホール・米金利 ★★★★
9~10月 日米金融政策+半導体決算 ★★★★★
10~11月 AI投資の収益化・業績相場への移行 ★★★★★
11~12月 年末ラリー・来期業績期待 ★★★★

特に重要なのは9~10月です。

① 8月後半――最初の分岐点

ジャクソンホールでFRBが利下げ方向を明確に示すかどうか。

  • 利下げ期待↑ → 米株↑、円高方向
  • 金利低下 → 日本のグロース・半導体にも追い風
  • 逆にインフレ警戒 → 長期金利↑ → AI・半導体に再び売り

現在の米国市場も、金利・インフレ・地政学リスクを抱えながら、好調な企業決算が支えている状態です。

② 9~10月――最大のヤマ

ここが今年後半最大の勝負どころだと思います。

ポイントは、

「AI投資が本当に利益につながっているのか」

です。

NVIDIA、Broadcom、Micron、TSMCなどの業績だけでなく、データセンター投資をしている巨大IT企業が、

「これだけ巨額投資して、ちゃんと利益が増える」

と示せるか。

ここが確認できれば、7月からの半導体調整はAIバブル崩壊ではなく、大きな押し目だったという評価に変わります。

逆に、売上は伸びても利益・キャッシュフローがついてこなければ、かなり危険です。


③ 日本株最大の問題は「日銀+円」

もう一つ大きいのが日銀です。

9月以降、

米国=利下げ
日本=利上げ

という組み合わせになると、円高圧力が強くなります。

これは日本株全体には必ずしも悪くありませんが、

  • 自動車
  • 商社
  • 輸出製造業
  • 半導体製造装置

などには逆風になります。

一方で、

  • 銀行
  • 保険
  • 内需
  • 電力
  • インフラ

には資金が移りやすい。

つまり年末に向けて、「日経平均が上がる=全部上がる」相場ではなくなる可能性があります。


④ 一番警戒している問題

実は「景気後退」より、

AI関連株の期待値が高すぎること

です。

7月の半導体株急落でも、業績そのものより「市場の期待に届くか」が問題になっていました。

例えば、

業績+20%
→ 株価+30%

なら健全です。

ところが、

業績+20%
→ 株価+80%

まで先に上がってしまうと、

「決算は良いのに株価が下がる」

という現象が起こります。

これが秋に再発する可能性があります。