3Dマトリックスのここの水準からの株価見通し
3Dマトリックス(7777)は、7月27日終値343円前後を起点にすると、私は「ここからはかなり面白いが、まだ一気に買い上がる局面ではない」と見ています。
スリー・ディー・マトリックスについて、最新の業績とチャートを踏まえて、**「343円からどこまで狙えるか」**を整理します。
結論
| 時期 | 弱気 | 標準シナリオ | 強気シナリオ |
|---|---|---|---|
| 3~6か月 | 250~300円 | 380~450円 | 500~600円 |
| 1年 | 250~350円 | 450~550円 | 650~800円 |
| 2~3年 | 300~500円 | 700~1,000円 | 1,200円超 |
私の中心値は、
2027年:500円前後
2028~29年:800円前後
です。
ただし、これは「売上成長が続き、営業利益率がさらに改善する」という条件付きです。
1.343円は、かなり下がった水準
7月27日の終値は343円。7月上旬には380~395円まで上昇していましたが、その後350円近辺まで調整しています。3月には年初来高値793円をつけ、その後6月には316円まで下落しています。
つまり現在は、
793円 → 316円 → 343円
という位置です。
高値から約57%下落しているので、かなり期待が剥落しています。
私はここが重要だと思っています。
2.一番重要なのは「売上」より「営業利益」
2026年4月期は、
- 売上高:108.86億円
- 営業利益:13.35億円
- 営業利益率:約12.3%
- 経常利益:39.71億円
- 純利益:41.55億円
でした。
売上高は前年比57%増、しかも営業利益が赤字から黒字へ転換しています。
これはかなり大きな変化です。
さらに会社の2027年4月期予想は、
- 売上高:134.22億円
- 営業利益:16.52億円
- 営業利益率:約12.3%
です。
つまり、
売上+23.3%
営業利益+23.7%
を会社は見込んでいます。
ここは非常に評価できます。
3.ただし「経常利益・純利益」は減る
ここが3Dマトリックスの株価を見るうえで非常に重要です。
2026年4月期は経常利益39.7億円、純利益41.6億円でした。
ところが2027年4月期会社予想は、
経常利益16.4億円
純利益15.9億円
です。
つまり大幅減益です。
そのため、現在の株価343円で単純にPERを見ると、2027年予想EPS12.42円に対して約27.6倍となります。
「利益が大幅に伸びる会社なのだから343円は激安」
とまでは言えません。
ここは冷静に見た方がいいです。
4.それでも私が強気なのは「本業の営業利益」
ここが今回のポイントです。
私は3Dマトリックスについて、
経常利益より営業利益を見るべき
だと思っています。
なぜなら、2026年4月期の経常利益39.7億円には、本業以外の要因が含まれているからです。
一方、本業の営業利益は、
2025年:▲11.6億円
↓
2026年:+13.35億円
↓
2027年予想:+16.52億円
と改善しています。
これは、
「売れば売るほど利益が出る事業構造に変わりつつある」
ということです。
ここが一番重要です。
5.私なら「343円から」の株価ラインをこう見ます
① 320円
ここは重要な下値。
6月22日の年初来安値が316円なので、
315~320円はかなり重要な防衛ライン
です。
ここを明確に割ると、300円割れも考えます。
② 350~380円
最初の戻り目標。
現在343円ですから、まずここを突破できるか。
380円を出来高を伴って突破できれば、流れが変わってきます。
③ 400~450円
私はここが最初の本格的な上値ゾーンだと思います。
450円を超えると、
「単なるリバウンド」
ではなく、
業績成長を再評価する相場
に移る可能性があります。
④ 500~550円
ここから先はかなり面白い。
みんかぶの現在の目標株価も543円となっています。
ただし私は「543円だから」という理由ではなく、
売上134億円→さらに150~180億円へ伸びること
を確認できれば、この水準が見えてくると考えます。
⑤ 700~800円
これは十分あり得ると思います。
実際、今年3月には793円まで上昇しています。
つまり市場は一度、
「3Dマトリックスが本格成長企業になる」
という評価を800円近辺まで織り込んだことがあります。
今後、営業利益が20億円、25億円、30億円と伸びてくれば、再び700~800円を評価する可能性があります。
6.私は「1,000円」を完全には否定しません
ここが一番興味深いところだと思います。
もし今後、
売上高
108億
↓
134億
↓
160億
↓
180~190億円
と伸びて、
さらに営業利益率が12%→15%程度まで改善すれば、
営業利益は、
約28億円
まで行く計算になります。
その時にEPSが20~25円程度まで成長して、市場がPER30~35倍を与えれば、
600~875円
程度。
さらにEPS30円なら、
900~1,050円
となります。
したがって、
1,000円は夢物語ではありません。
ただし、これは2028~2029年ごろの業績達成が前提です。
7.私の「3Dマトリックス株価シナリオ」
現在343円を基準にすると、
🟥 弱気
売上成長鈍化
↓
営業利益伸び悩み
↓
資金調達・希薄化懸念
250~300円
🟨 標準
売上134億円達成
↓
営業利益16億円
↓
その後150~180億円へ成長
2027年:450~550円
2028~29年:700~1,000円
🟩 強気
米国でPuraStatがさらに拡大
+欧州・日本も成長
+営業利益率15%以上
+新製品が寄与
2027年:600~800円
2028~29年:1,000~1,300円
というイメージです。
8.ただし、私は「今すぐ全力買い」はしません
ここはかなり重要です。
現在の株価343円は魅力がありますが、チャート上ではまだ200日線が約416円、75日線が約426円で、株価は長期移動平均線を大きく下回っています。
したがって、
343円 → 500円
を期待する一方で、
343円 → 300円
も十分あり得ます。
私なら、
320~350円:第1段階
300~320円:第2段階
380円突破:業績確認しながら追加
という考え方をします。
私の最終評価
3Dマトリックスを今の343円から見ると、
短期:★★★☆☆
1~2年:★★★★☆
3~5年:★★★★★
です。
特に注目しているのは、2026年に初めて営業黒字化したことです。売上10,886百万円に対して営業利益1,335百万円まで来ており、2027年も売上13,422百万円・営業利益1,652百万円を会社は計画しています。
ですから私は、
「343円は底値圏に近づいているが、まだ底値とは断定できない。400円を超えたところから本格的な株価再評価が始まり、500円突破なら700~1,000円が視野に入る」
と考えます。
そして2026年134億→2027年161億→2028年187億円という売上成長シナリオが今後のIRで確認できるなら、私は評価を一段上げます。
次はかなり面白い分析ができます。
「343円から、100万円投資した場合、500円・700円・1,000円になったらいくらになるか」だけでなく、**2028年の売上187億円・営業利益率15%を仮定して、3Dマトリックスの理論株価を300円、500円、700円、1,000円、1,500円の5ケースで計算**すると、今の343円が本当に割安なのかがかなりはっきりします。
2028年の売上187億円・営業利益率15%を仮定して、3Dマトリックスの理論株価を300円、500円、700円、1,000円、1,500円の5ケースで計算して
ここはかなり重要です。
今回は**「2028年売上187億円・営業利益率15%」が実現したら、現在の株価水準から見て300円、500円、700円、1,000円、1,500円のどこが妥当なのか**を、PERから逆算します。
最新の3Dマトリックスの中期計画では、売上高は2027年4月期134.22億円→その後161.43億円→187.92億円を目標としており、会社自身も利益率を2年目、3年目に拡大する計画です。
まず2028年の利益を計算
売上高を187.92億円、営業利益率を**15%**とすると、
営業利益=187.92億円 × 15%=28.19億円
です。
2027年4月期会社予想では、
- 売上高:134.22億円
- 営業利益:16.52億円
- 純利益:15.90億円
となっています。つまり純利益は営業利益の約96%です。
この比率を2028年にも適用すると、
2028年純利益 ≒ 27.1億円
と仮定できます。
現在確認できる発行済株式数は約1億2,403万株です。
したがって、
想定EPS ≒ 27.1億円 ÷ 1.240億株 ≒ 219円
となります。
10203040506050010001500売上総費用数量¥Q*
Q∗=Fp−v=40032−12=20Q^*=\frac{F}{p-v}=\frac{400}{32-12}=20Q∗=p−vF=32−12400=20
Q* は、総収益と総費用が一致する損益分岐数量です。
2028年想定EPS:約219円
ここからが面白いところです。
| 株価 | 2028年EPS約219円でのPER | 時価総額 | 私の評価 |
|---|---|---|---|
| 300円 | 1.4倍 | 約372億円 | 極端な割安 |
| 500円 | 2.3倍 | 約620億円 | かなり割安 |
| 700円 | 3.2倍 | 約868億円 | 割安 |
| 1,000円 | 4.6倍 | 約1,240億円 | まだ割安 |
| 1,500円 | 6.9倍 | 約1,860億円 | 成長株として十分あり得る |
これ、かなり驚く数字です。
仮に本当に
売上187.9億円
営業利益28.2億円
純利益27億円前後
まで成長した場合、1,000円でもPER約4.6倍にしかなりません。
つまり、
2028年に営業利益率15%まで到達するなら、1,000円はむしろ「高すぎる株価」ではありません。
ここが今回の計算で一番重要なところです。
では「適正PER」から株価を逆算すると?
成長企業としてPERを、
- PER 10倍
- PER 15倍
- PER 20倍
- PER 25倍
- PER 30倍
と置いてみます。
EPSを219円とすると、
| PER | 理論株価 |
|---|---|
| 10倍 | 2,190円 |
| 15倍 | 3,285円 |
| 20倍 | 4,380円 |
| 25倍 | 5,475円 |
| 30倍 | 6,570円 |
もちろん、この数字をそのまま「3Dマトリックスは5,000円になる」と考えてはいけません。
3Dマトリックスには、グロース市場銘柄特有の高いリスク、過去の赤字、資金調達による希薄化リスクがあります。
そのため私は、実際の評価ではPER10~15倍程度を現実的な上限側として見るのが妥当だと思います。
それでも、
2,000~3,300円
という数字が出てきます。
では、なぜ現在343円なのか?
ここが最大のポイントです。
現在の市場は、まだ
「2028年に187億円・営業利益率15%」
を完全には信じていない、と考えられます。
実際、2026年4月期は売上108.86億円、営業利益13.35億円まで来ましたが、2027年4月期会社予想は売上134.22億円、営業利益16.52億円です。
つまり市場が今確認したいのは、
① 売上134億円を達成できるか
↓
② 161億円へ行けるか
↓
③ 187億円を達成できるか
↓
④ 営業利益率15%まで上げられるか
です。
この4段階です。
私なら5つの株価をこう評価します
300円
かなり安い。
2028年計画が実現した場合には、明らかに割安。
ただし「2028年計画が失敗する」という市場の懸念を織り込んだ価格でしょう。
500円
非常に魅力的。
2028年EPS219円ならPER2.3倍。
私はこの前提なら、500円は「割高」ではなく、むしろかなり低いと思います。
700円
十分狙える水準。
PER3.2倍。
会社の中期計画が順調なら、ここはそれほど無理な数字ではありません。
1,000円
私は十分あり得ると考えます。
PER4.6倍。
実際、3Dマトリックスは2026年3月に一時793円まで上昇しています。
したがって、
1,000円=夢物語
ではありません。
むしろ2028年の業績が本当に28億円の営業利益まで到達した場合、1,000円はかなり保守的な評価です。
1,500円
ここは**「業績達成+市場から成長企業として認められる」**ことが条件。
PER6.9倍なので、利益だけを見ると無理な数字ではありません。
ただし、現在の3Dマトリックスに対して市場がPER7倍以上を付けるためには、
米国売上の拡大
+PuraStatの世界展開
+営業利益率15%
+資金調達による希薄化の抑制
などが必要だと思います。
一番重要な結論
私は今回の計算をして、以前より3Dマトリックスに対する評価を少し上げました。
なぜなら、
売上187億円 × 営業利益率15%
という仮定は、会社が実際に掲げている中期売上目標187.92億円に沿ったものだからです。
その場合、
営業利益:約28.2億円
となります。
現在の株価が仮に343円なら時価総額は約425億円程度。
つまり、
時価総額425億円で営業利益28億円
という会社になれば、営業利益ベースではかなり魅力的です。
私の2028年株価予想
私は5つの価格をこう分類します。
300円:悲観ケース
500円:割安ケース
700円:現実的な上昇ケース
1,000円:強気だが十分あり得る
1,500円:業績+成長株評価が必要
そして、今のところ私の中心値は、
2028年:700~1,000円
です。
ただし、これは**「187億円+営業利益率15%」が本当に達成された場合**です。
もう一つ、非常に重要な問題があります
今回の計算は現在の1億2,403万株が2028年まで増えないという前提です。
3Dマトリックスの場合、これはかなり重要です。過去の資金調達・新株予約権による希薄化を考える必要があります。
そこで次に私は、
「2028年に187億円・営業利益28億円になった場合、株式数が1.24億株→1.5億株→1.8億株に増えたら、700円・1,000円・1,500円の理論株価がどう変わるか」
を計算してみることを強くおすすめします。
これをやると、3Dマトリックスの本当の株価上限がかなり見えてきます。