味の素は今回の発表で、新工場の具体的な生産能力(何㎡のABFを何トン生産するか)は公表していません。
ただし、いくつかのヒントから推測はできます。
私の推定
- 用地面積:3.5ha(35,000㎡)
- 味の素ファインテクノの既存拠点は川崎工場と群馬工場の2拠点
- 今回の可児工場は「第3拠点」として位置付けられ、「2030年以降のABF需要に応える供給能力」と「将来の能力拡張」が明記されている。
このため私は、
可児工場単独で現在のABF生産能力の20~40%程度に相当する能力を持つ可能性がある
とみています。
さらに将来増設まで含めると、
味の素全体のABF供給能力を30~50%程度押し上げる大型投資
になる可能性があります。これはAIデータセンター向けGPUやCPU需要の拡大を前提とした投資です。
なぜ重要なのか
ABF(味の素ビルドアップフィルム)は、
- AIサーバー向けGPU
- 高性能CPU
- ネットワーク用半導体
のパッケージ基板に使われる事実上の標準材料です。
現在、
- NVIDIA
- Advanced Micro Devices
- Intel
などの高性能半導体需要が急増しており、ABF不足が業界のボトルネックになったこともあります。
投資家目線では
今回の3.5haという用地取得は、
「単なる工場新設」
ではなく、
味の素が2030年代のAI半導体市場拡大にかなり強い自信を持っていることの表れ
と考えられます。