PSRの指標をなぜ出すのか
期待先行で買われて、株価の説明ができないからです。期待は大きいが、それだけリスクが大きいということです。将来火星にいくようになると言われて、じゃあ株を買おうとなりますか?投資家は火星もありますが、それよりも株価は上がる、だから欲しいと思ったのでしょうね。
PSR(株価売上高倍率)は、利益がまだ小さい企業や赤字企業の価値を測るためによく使われます。
計算式は、
PSR = 時価総額 ÷ 売上高
または
株価 ÷ 1株当たり売上高
です。
なぜPSRを見るのかというと、成長企業では利益がまだ出ていないケースが多いからです。
例えば、
- 売上100億円、利益10億円の成熟企業
- 売上100億円、利益0円だが毎年50%成長する企業
を比べると、PER(株価収益率)は後者では使いにくくなります。
そこで投資家は、
「売上高に対して時価総額はいくら評価されているか」
を見るためにPSRを使います。
あなたがよく見ている スリー・ディー・マトリックス のような成長企業やバイオベンチャーでは、PERよりPSRの方が重視されることがあります。
例えば、
- 時価総額300億円
- 売上高100億円
ならPSRは3倍です。
投資家は、
- 成長率が高い → PSRが高くても許容
- 成長率が低い → PSRは低くなる
という考え方をします。
特に米国の高成長企業では、
- PSR 2倍以下 → 割安圏
- PSR 3~5倍 → 標準的
- PSR 10倍超 → かなり高評価
スペースXのPSRは
現在の市場評価で見ると、SpaceX のPSRはおよそ 90~110倍 です。
計算の根拠は、
- 時価総額:約1.77兆ドル(IPO時)
- 2025年売上高:約187億ドル
です。
単純計算すると、
1.77兆ドル ÷ 187億ドル ≒ 94.7倍
となります。
これは驚異的な数字で、
- S&P500平均:約3~4倍
- Tesla:約16倍
- Nvidia:約20倍前後
- Palantir:約60~70倍
と比べてもかなり高い水準です。
つまり市場は、
「現在の売上187億ドル」
を評価しているのではなく、
- Starlinkの世界展開
- Starshipの商業化
- AI事業
- 宇宙インフラ企業への変貌
といった10年先の姿を織り込んでいます。
逆に言えば、SpaceXのPSR90倍超というのは現在の利益や売上では説明できず、「将来の独占的地位」に対する期待そのものと言えます。