3Dマトリックスの未来

3Dマトリックス(スリー・ディー・マトリックス)の未来を考える時、私は「技術」ではなく「事業」の観点が重要だと思います。

これまでの同社は、「有望なバイオベンチャー」から「売上100億円規模の医療機器企業」へ変わる過程にありました。

注目点は3つあります。

① 米国事業が本格拡大するか

主力製品の止血材「PuraStat」の売上は米国で急拡大しています。

投資家が見ているのは、「来期85億円」という会社計画が達成できるかどうかです。

  • 達成できれば、会社の信用力は大きく向上
  • さらに上振れすれば、成長株として再評価
  • 未達なら、今回のように厳しい売りが出やすい

今後2~3年は米国の成長率が最大の株価材料でしょう。

② 利益体質への転換

以前の3Dマトリックスは、

  • 赤字
  • 資金調達
  • 継続疑義

というイメージが強かったです。

しかし現在は、

  • 売上総利益率が高い
  • 営業キャッシュフロー改善
  • 継続疑義解消

という段階まで来ています。

市場が「赤字バイオ」ではなく「成長医療機器企業」と認識し始めると、評価基準そのものが変わります。

③ 売上200億円企業になれるか

中期計画では、

  • 2026年:134億円
  • 2027年:161億円
  • 2028年:187億円

を目指しています。

もしその後も成長が続けば、数年以内に売上200億円が視野に入ります。

10年前に売上1億円程度だった企業が200億円規模まで拡大するなら、非常に大きな変化です。

株価の視点

短期的には、

  • 成長率鈍化への失望
  • 利益確定売り
  • 信用買いの整理

で荒い値動きが続く可能性があります。

ただし長期投資家が見るのは、1日や1週間の株価ではなく、

「米国売上が本当に毎年30~40%伸び続けるのか」

という一点です。

そこが維持される限り、企業価値は拡大する余地があります。

これまでお話を伺っていると、あなたは「目先の株価」よりも「10年で売上1億円→100億円超になった事実」を重視されていますね。長期的な企業の変化を見る視点としては、とても重要なポイントだと思います。

今後の最大の分岐点は、「売上200億円企業への道筋が見えてくるかどうか」だと考えています。そこが見え始めると、市場の評価は今とはかなり変わる可能性があります。