スペースXの目論見書に将来膨大な宇宙ゴミがでる可能性があると書いてある
はい。SpaceX の目論見書(IPO向けS-1関連資料)では、宇宙空間の混雑やスペースデブリ(宇宙ゴミ)に関するリスクがかなり明示的に書かれています。
特に、
- 衛星同士の衝突
- 軌道上の破片増加
- 大量衛星コンステレーション(Starlink)の運用負荷
- 再突入時の落下物リスク
- 将来的な規制強化
などを「事業リスク」として挙げています。
背景には、Starlink がすでに数千機規模で衛星を打ち上げており、今後さらに増える計画があることがあります。
宇宙業界で特に警戒されているのは「ケスラーシンドローム」と呼ばれる状態です。
K∝N2K \propto N^2K∝N2
これは、軌道上の物体数 NNN が増えると、衝突可能性 KKK が急激に増える、という考え方です。
一度大きな衝突が起きると、
「衝突 → 破片増加 → さらに衝突」
という連鎖になる恐れがあります。
実際、研究者の間では低軌道(LEO)の混雑が急速に進んでいると指摘されています。2026年時点で追跡対象の軌道物体は4万個超、微小破片は億単位とも推定されています。
一方でSpaceX側は、
- Starlink衛星は寿命後に自動落下させる
- 大部分は大気圏で燃え尽きる
- 衝突回避システムを導入している
と説明しています。FAAなどとの間では、危険性評価を巡って見解の違いもあります。
つまり、目論見書に書いてあるのは、
「宇宙ビジネスは巨大成長の可能性がある一方、軌道の過密化や宇宙ゴミ問題が、将来の事業継続リスクになり得る」
という、かなり現実的な警告でもあります。
面白いのは、SpaceX自身が「宇宙を大量利用する側」でありながら、その危険性も正式文書で認め始めている。