75歳以上の後期高齢者医療保険が金融所得課税のターゲットに

はい。最近の政策議論では、**75歳以上の後期高齢者医療制度が「金融所得を反映する最初のターゲット」**になっています。理由と内容を整理すると次の通りです。


1. 何が変わろうとしているのか

政府・与党は、医療保険料や医療費の自己負担割合を決める際に金融所得(株配当・株売却益など)も考慮する制度を導入する方向で検討しています。

対象の中心は

  • 株式の配当

  • 株の売却益(譲渡益)
    などです。

これまでは

  • 「特定口座(源泉徴収あり)」

  • 「申告不要制度」

を使うと確定申告しなくてもよく、自治体が金融所得を把握できないため、保険料計算に入らないことが多かったのです。


2. なぜ「75歳以上」からなのか

理由は制度構造です。

① 全員が同じ制度に入っている
75歳以上は全員が「後期高齢者医療制度」なので制度変更が比較的簡単です。

② 高齢者に金融資産が偏っている
金融所得の多くが高齢世代に集中しています。

③ 現役世代の保険料負担を軽くしたい
若い世代の社会保険料が重くなっているため、
「支払い能力のある高齢者にも負担を」
という政治的理由があります。


3. どういう仕組みになる予定か

 

政府が検討している仕組み

  • 証券会社 → 国税庁

  • 国税庁 → 医療保険データベース

  • 自治体 → 保険料計算

というデータ連携を作り、

確定申告の有無に関係なく金融所得を把握
→ 保険料・自己負担割合に反映

する方向です。


4. 影響の大きさ

試算では

  • 約4%の高齢者が負担増

  • 主に金融資産の多い世帯

と言われています。

逆に

  • 低所得層は保険料が少し下がる可能性

もあります。


5. いつ始まるのか

まだ議論段階で、実施は

早くても 2029〜2030年頃

と見られています。
(システム構築に数年必要)


💡 重要ポイント

  • 「金融所得に新しい税がかかる」わけではない

  • 医療保険料や自己負担判定に金融所得を使うという改革

です。