市場関係予想

1日に米国の政府機関閉鎖が始まって以来、CPIは初めて発表される主要経済指標で、投資家にとって極めて重要な意味を持つ。FOMC前に経済状況を示す、数少ない明確な指標の一つであり、年末までの市場の基調を決定づける可能性が高い。

  CPIが予想通りか予想を下回る数値なら、24日のS&P500は最大1.5%上昇する見込みだ。一方で、コアインフレ率が前月比0.4%以上上昇し、過熱が見られれば、最大2.3%前後の下落を引き起こす可能性がある。

 

  ウォール街のプロたちは、労働市場に亀裂の兆しが見られる中、年内にあと2回の利下げが行われると広く予想している。そのうち1回は29日にほぼ織り込み済みだ。ただし、24日に予想を上回るCPIの数値が発表されれば、年末から2026年にかけての追加利下げの見通しは複雑化する可能性がある。

 

  「インフレのデータが予想を上回れば、12月の会合で利下げを見送る可能性もある」との見方。また、「現在の焦点は、冷え込みが続く労働市場にあるため、10月の利下げは妥当だ。だが、その後は不透明感が強まる。とはいえ12月にも利下げされると見ている」という。