バイデン大統領が大統領選挙から撤退する考えを表明 | 茅場町への小さな旅

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アメリカのバイデン大統領が11月に迫る大統領選挙から撤退する考えを表明し、民主党の大統領候補にはハリス副大統領を支持すると表明

 

2016年大統領選のヒラリー・クリントン氏以来、2人目の女性候補になる

Kamala Harris: Who She Is and What She Stands For - The New York Times

 

現職の米大統領が自ら再選の道を断つのは異例だが、過去にも例はある。

 

 「我が党の次期大統領候補指名を求めないし、また受けるつもりもない」

 

 1968年3月31日夜、当時のジョンソン大統領はテレビ・ラジオで演説し、ベトナム戦争で軍事活動を縮小する政策転換を表明した。その最後で突如、涙ながらに次期大統領選への不出馬を明らかにし、世界に衝撃を与えた。

 ジョンソン氏は、63年にジョン・F・ケネディ(JFK)大統領が暗殺されたことを受けて、副大統領から昇格。64年の大統領選で当選した。

 内政では社会福祉の充実や貧困対策などで一定の成果を上げていたものの、北ベトナムの爆撃に踏み切りベトナム戦争を本格化させ、多数の犠牲者を出した。米国各地で若者を中心とする大規模な反戦デモや集会が広がり、国民の不満や民主党内の亀裂が深まっていた。

 米CNNは、ジョンソン氏が出馬を断念した背景の一つに、健康上の懸念もあったとの見方を伝えている。68年の大統領選で民主党はハンフリー副大統領を擁立したものの、共和党のニクソン氏に敗れた。