ソフトバンクグループ（SBG）が、AI分野に最大10兆円規模の大規模投資を計画していることが明らかになりました。この投資計画は、孫正義会長兼社長が掲げる「AI革命」の中核を成すものです。主な投資計画の内容は以下の通りです：
- AI向け半導体の開発・製造
- 子会社のアーム社内に新部門を設立し、数千億円規模の資金を投入
- ファブレス方式を採用し、2025年秋までの量産体制確立を目指す
- データセンターの建設
- 2026年以降、欧米やアジア、中東など世界各地に大規模データセンターを建設
- 自社開発のAI半導体を搭載予定
- 再生可能エネルギー発電事業
- 環境規制を考慮し、太陽光や風力を中心とした発電事業に進出
- 産業用ロボット製造
この大規模投資により、ソフトバンクグループは「世界で最もAIを活用するグループ」への脱皮を図っています。投資資金の調達については、従来のビジョンファンドとは別に、コード名「イザナギ（Izanagi）」と呼ばれる新たなファンドの造成も計画されています。この投資計画は、AI市場の急速な成長を見据えたものであり、AmazonやGoogleなどのビッグテック企業に対抗するための戦略的な動きと見られています。孫正義会長は、来月20日に開催予定のソフトバンク定期株主総会で、具体的なAI構想を明らかにする予定です。
【この記事のポイント】
・AI向け半導体の開発・製造にファブレス形式で参入
・データセンターや発電事業にも進出、総投資額は10兆円規模
・「世界で最もAIを活用するグループ」へ脱皮図る
ソフトバンクグループ（SBG）の孫正義会長兼社長が掲げる「AI（人工知能）革命」が動き出す。AI向け半導体の開発・製造を皮切りに、データセンターやロボット、発電事業にも事業を拡大する計画だ。投資額は最大で10兆円規模と
SBG、AIに10兆円規模投資へ 独自半導体・データセンター建設
【東京総合 = テクノロジー】ソフトバンクグループ（SBG）が AI分野に10兆円の巨額投資を計画していることが分かった。日本経済新聞が12日付朝刊で報じた。投資計画は、SBGの孫正義氏が掲げる「 AI革命」の中核になる。
SBGはまず、 AI向け半導体の開発・製造に乗り出す。設計は英半導体大手のアーム社内に新部門を立ち上げ、数千億円規模の資金を投じる。製造ラインはすでに台湾積体電路製造（TSMC）などファウンドリから取り付けた。近年一般化してきた自社で生産ラインを持たないファブレス方式を採用し、令和7（2025）年秋までの量産体制確立を目指す。 AI半導体市場は今後数年の間で急成長するとみられ、シェア獲得を狙う。AmazonやGoogleなども自社で独自でチップ開発を開発している。ビッグテックと呼ばれる外資に対抗するため、巨額の資金投下が必要になる。
自社開発の半導体は、令和8（2026）年以降の建設を予定している大規模データセンターで活用する。データセンターは欧米やアジア、中東など世界各地に建設する。環境規制なども睨み、太陽光や風力を中心とした再生可能エネルギー発電にも進出。膨大な電力が必要となるため、将来的には核融合発電など次世代技術の活用も視野に入れる。
加えて、産業用ロボットの製造にも乗り出す方針を固めた。サウジアラビアの政府系ファンドの傘下企業と提携し、本格的な生産体制の構築を進める。
一連の AI関連投資には、SBGが数兆円規模の自己資金を投入すると日本経済新聞は報じている。さらに中東の政府系ファンドなど外部の投資家からも出資を募り、合計10兆円規模の資金を集める計画だという。
孫氏は、 AI分野で独自路線を進める世界の巨大IT企業とも協調関係の構築を模索している。半導体の設計図の提供やインフラ面での連携を通じ、競合ではなく持ちつ持たれつの関係を築く。
FT、ソフトバンクのAI投資集中照明 毎年8億9千万ドルずつAI投資を強化 Armを活用してAI半導体開発の展望も
日本のソフトバンクが人工知能(AI)投資の拡大に乗り出した。 毎年90億ドル（約12兆3000億ウォン）に近い資金を投入し、関連分野で主導権を握るという構想だ。
26日、英フィナンシャルタイムズ(FT)は、孫正義会長が率いるソフトバンクのAI事業について集中的に照明した。 昨年6月、ソン会長はAIと関連して「逆転攻勢の時期が来た」と宣言した後、AI中心に着実に事業を再編している。
その後1年でソフトバンクは89億ドルに達する実弾を作り、これを通じてAI企業に対する投資拡大に乗り出した。 このような速度戦の背景にはソン会長が「10年内にAI革命を主導する」という意志が土台になっている。
日本のマスコミも、孫会長のAI投資に注目している。 最近、日本経済新聞(日経)はソフトバンクがAI分野に最大10兆円(約88兆ウォン)の投資に乗り出すと展望した。
AI分野でソン会長が注力しようとする分野はAI専用半導体開発だ。 これはソフトバンクが英国半導体設計会社であるArmを子会社として置いているために可能なことだ。 Armは半導体開発に必要な回路設計図をすでにエヌビディアなどに供給している。
ソフトバンクはこのような技術力をもとに第2のNVIDIAを夢見ている。 具体的に来春の試作品を製作した後、秋頃に量産するという予測も出ている。 メーカーは台湾のTSMCを念頭に置いている。
孫会長は単にAI半導体の開発にとどまらず、2026年以降に建設されるデータセンターに独自開発した半導体の搭載も計画している。
AI半導体への投資に必要な資金調達のため、孫会長は別途のファンドも造成している。 従来のビジョンファンドとは別に運用されると、ソフトバンクは明らかにした。
コード名「イザナギ(Izanagi)」と呼ばれるこのプロジェクトはソフトバンクが30%程度の持分を入れ、残りは中東各国の政府から投資資金を集めて1000億ドル(約136兆ウォン)規模のAIファンドを作ることだ。 イザナギは日本語で創造神を意味する。
このファンドが成功すれば、チャットGPTが登場して以来、AI分野で最も大きな投資の一つになる。 マイクロソフトが最近、100億ドル以上をオープンAIに投資して注目されたが、これよりはるかに大きな金額であるためだ。 孫会長は来月20日に開かれるソフトバンク定期株主総会で具体的なAI構想を明らかにする予定だ。