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ソフトバンクグループ(株)の1株当たりNAV(Net Asset Value)は、2024年3月31日時点で18,961円/株です。NAV(Net Asset Value)は、ソフトバンクグループの企業価値を示す重要な指標として用いられています。NAVは保有株式価値から純負債を差し引いて算出され、1株当たりNAVはこの値を発行済株式総数(自己株式を除く)で割って計算されます。具体的な内訳は以下の通りです:

  • NAV:27.79兆円
  • 保有株式:30.35兆円
  • 純負債:2.55兆円
  • 発行済株式総数(自己株式を除く):1,466百万株

ソフトバンクグループは、NAVの持続的な拡大を通じて企業価値の最大化を目指しており、これを経営の最重要指標としています。しかし、現在の株価はNAVを大幅に下回る「NAVディスカウント」の状態が続いています。2023年9月時点では、1株当たりNAVが約10,616円であるのに対し、株価は6,000円強と、約40%割安な状態でした。この割安状態の要因としては、以下が挙げられています:

  1. 投資パフォーマンスの低迷による成長ストーリーの不透明さ
  2. 非上場資産を中心とした保有株式価値のさらなる減少の可能性
  3. アームの上場に関する不確実性
  4. 複雑な投資資産やグループ構造、資金調達手法による理解の難しさ

ソフトバンクグループは定期的にNAV情報を更新し、公式サイトで公開しています。投資家はこの情報を参考に、企業価値と現在の株価を比較し、投資判断の材料としています。