創薬モダリティ多様化のため、創薬ベンチャーの環境を整える | 茅場町への小さな旅

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良識はこの世で最も公平に配分されたものである

成長するR&Dパイプラインとモダリティ多様化

開発過程(R&Dパイプライン)にある化合物の数は過去20年(2001年~2021年)で約2.5倍に成長しました。注目すべきは、2014年から遺伝子治療および細胞治療のパイプラインが急速に拡大しており、2021年においてはパイプライン全体の42%を占めるまでに成長しています。mRNA医薬品は品目数としては少ないですが、2014~2021年(7年間)の成長率は51.9%であり、悪性腫瘍、呼吸器や内分泌系疾患など、感染症以外の疾患をターゲットとした開発が急速に進められ、すでに300を超える開発が進められています。今後10~15年で承認品目の相当部分をこれらが占めることになると予想されます。

 

政府は創薬ベンチャーが資金調達しやすい環境を整える。

 

今夏にも研究開発費の助成対象を広げ、企業は臨床試験(治験)に入る前の段階から支援を受けやすくなる。外資企業やベンチャーキャピタル(VC)との官民協議会も設置し、政府支援を呼び水にVCの資金供給を促す。

 

政府が22日にも開く創薬力向上に関する構想会議(座長・村井英樹官房副長官)の中間とりまとめにスタートアップへの支援強化を盛り込む。