この発電システムはまだまだこれからかも知れませんが、政府の政策にもあるようですし、アンモニア新合成法なるものも日本で開発されております。この先、数年先に花咲く可能性もあるのではないでしょうか、研究してみる価値ありだと思います。

 

アンモニアを作るには、窒素と水素を化学合成しております。しかし、現在の合成法では400~500°C,100~200気圧(*)などの環境が必要となり、そう簡単なことではありません。水素も石油・石炭、天然ガスから作っておりますから、作る過程でCO2が発生するわけです。それを考えると、窒素ガスと水から常温・常圧で簡単かつ大量に、しかも高速に合成することが出来る画期的な方法を開発したということは、将来のエネルギー資源革命がここにあると、大げさではないかも知れません。

 

図4

 

 

(*)普段、私たちが普段生活しているのは1気圧の世界です。水中では、10m潜るごとに、圧力(水圧)が1気圧ずつ上昇します。1気圧は、小指の爪1c㎡(1㎝×1㎝)に1㎏の重りが置かれているくらいの力です。

水深約10,000メートルの地球上で最も深い「マリアナ海溝」の海底は、約1,000気圧です。1,000㎏(1ton)の重りが上下左右、360°の方向から小指の爪に置かれている状態です。