イメージング&センシング関連市場

 

ADAS(先進運転システム)とは、事故などの可能性を事前に検知し回避するシステムである。/自動運転に向けた光学業界の変動とモバイルカメラの高機能化分析、センシングを軸にした新規アプリケーションと新技術の将来展望

 

  • 光学業界は大きな転換期にある。これまでデジタルカメラが業界のけん引役であったが、スマートフォンのカメラの進化によって民生用カメラの主役はモバイルカメラになった。2016年頃から急速に普及しているデュアルカメラはモバイルカメラの課題であった感度や画質、ズームなどにも対応していくためさらにこの傾向が強まる。
  • モバイルカメラとともに光学業界の主役になりつつある産業が自動車分野である。ADASや自動運転への対応が急速に進んでおり、カメラ、ミリ波、レーザーレーダー、超音波などの各種センサーの搭載が加速している。特にカメラは必須デバイスの一つと位置付けられており、標準搭載になりつつある。今後カメラと並んで注目される光学センサーとしてレーザースキャナーが挙げられる。自動運転車では必須のセンサーともいわれており開発が加速している。カメラと同じく高解像度化への取り組みが進んでおり光学業界の発展にも大きく貢献するとみられる。このほか、ヘッドアップディスプレイやヘッドライトの高機能化も進んでおり光学業界における自動車分野の重要性が高まっている。
  • 自動車以外においても大きな変化がみられる。具体的にはさまざまなアプリケーションにおいてセンシング機能の重要性が高まっている。スマートフォンでは個人認証やAR対応が注目されている。社会インフラ分野ではネットワークカメラ交通監視システムマシンビジョンカメラドローンなどの業界が成長しているが、いずれもセンシング機能が共通したキーワードとなっている。
  • センシング関連製品の成長に伴って、赤外線関連デバイスの市場が拡大している。アクティブ型のセンシングシステムでは近赤外線を用いるため、赤外光半導体レーザーや赤外光LEDの需要が喚起されている。また、パッシブ型の代表格である非冷却型遠赤外線カメラも自動車向けを中心に本格的な普及段階に差し掛かっている。