迷走相場の行くへ | 茅場町への小さな旅

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良識はこの世で最も公平に配分されたものである

狭いレンジの相場展開が続く。今の相場は業績で判断すると大けがをしがちである。ここは各自の読みで勝負が決まる。


勿論、2009年3月の業績を見て良い悪いを判断している投資家はいないだろうが2010年3月期予想は一年後のこと。期待値、努力目標値であり全く当てにはならないが赤字より黒字のがいいに決まっている。ここで高い努力目標が出せるか、始まったばかりなのにもう諦め数字を出す企業かにより大きく株価に差がつくだろう。


今日は鉱工業生産指数が半年ぶりの上昇、気になる新型インフルエンザの方はWHOの事務局長は言うように「過去の経験からインフルエンザは豊かな国では軽い病気だが、途上国では致死率に高い深刻な病気になる。」この言葉に尽きる。相場参加者は非常に冷静な読みをしているのか?即ち、WHOは先進国への警告もさることながら問題は途上国への感染を恐れた警告に重きが置かれていることは明らかだ。


通常であれば3ヵ月でピークは去り収束に向かうことが考えられる。楽観論を言うつもりはないがここは不安心理を煽りたてることはない。必要以上の心配はないのではないかと感じる。日本の検疫体制は世界有数である。


新型インフルエンザの感染の沈静化と、2010年3月期の予想していた悪いなりの数字が出た場合にはここでの空売りは更なる相場上昇のエネルギー蓄積となるようだ。


上がらないが下がらない、この狭いレンジのかじ取りを間違えれば動けば動くほどもがき苦しむことになる。