日経
「ワコビア買収、独占交渉権を延長 米シティ「裁判所が容認」
経営危機に陥っていた米大手銀ワコビアを巡る買収合戦が白熱し始めた。米大手銀シティグループは5日、「裁判所がワコビアとの独占交渉権の延長を認めた」と発表した。シティは9月29日にワコビアの銀行業を買収すると発表したが、10月3日にシティ案を上回る好条件を提示した米大手銀ウェルズ・ファーゴがワコビアの完全買収で合意。米国内の個人金融業のテコ入れにシティはワコビア買収が不可欠と見ており、法廷合戦など今後の巻き返しを狙っている。
シティによると、ニューヨーク州の第一審裁判所が4日夜に命令措置を出した。ワコビアは先週末時点でウェルズへの身売りを決めたが、シティはワコビアに再度買収を提案できるという。同裁判所は10月10日にワコビアの経営者を呼ぶ予定。 (20:03)」
シティーがワコビアの買収に拘る訳はこれだろう。
日経
「シティがワコビア救済 米政府、損失補てんを保証
米連邦預金保険公社(FDIC)は29日、経営危機に陥っていた米大手銀ワコビアの銀行部門を、大手銀シティグループが買収すると発表した。預金量は米銀でトップになる。シティが将来損失を被る可能性があるため、一定額以上はFDICが負担する損失補てん契約を結ぶ。破綻による混乱回避へ政府が買収を支援する異例の措置に踏み切った。
シティは普通株発行で100億ドルを増資するとともに四半期配当を削減。資本を増強し、損失負担に備える。ワコビアの預金は全額保護される。ワコビアは銀行部門を除く形で存続し、個人向け証券業務などは続ける。(00:23) 」