1990年代のバブル崩壊後の立ち直りを経験し見てきたのは日本の投資家だ。
よくその経験を活かすことが大事だ。1990年代に何が起き、何をどうして、どう処理をし、その結果どうなったか、そしてその立ち直りは?そのれを考えて今回の難局を乗り越えればいい。今回一番大変なのは海の向こうだ。
日本の株が下がっているのはその敗戦処理が一番大きな要因であり、日本企業そのものが悪いわけではない。勿論、米国のリセッションは日本にとり大きな打撃となることは間違いないが木の根が腐ったのは日本ではない。
日本がバブルの敗戦処理をしていた当時、買い取機構を創設し公的資金を注入し、それでも銀行は破たんをした。その間米国はどうだったか?本格的な上昇が始まったのは1995年からだ。そのころ日本はまだ公的資金の資本注の前だ。日本の凋落を横目に米国は革命的な生産性向上の名の下で株価は約5倍へと向かった。
今の日本、この難局を早く切り抜けたい。ここで経験を生かせないでどうする。まずは自信が必要だ。よく考えてみよう、第一次、第二次オイルショックからいち早く立ち直ったのは資源のないこの日本だ。1973年、1979年当時出来て今出来ないことはないと思う。今の日本は技術の喪失ではなく自信の喪失でしかない。