恐慌とは終わりでもあり、始まりでもある。
日本の1990年の大暴落から今から10年前の金融機関の破綻まで、その後の数年間での再編まで。その中で何がなくなり何が生まれたのか、よく考えてみる必要がある。
バブルを収束させる為に金利を上げ、不動産高騰を沈静化させた。それによって不良債権が発生した。その中で新しい産業・技術が生まれた。1995年にそれは芽を吹き、1997年からは生産性向上の名のもとにIT産業の花が咲いた。
その中でも象徴的なものはインターネット産業だ。2000年には理想買い。そして2004年にはブロードバンドの普及により2度目の相場が生まれた。
IT産業の技術進歩に伴い、その恩恵は全世界に広まることになる。それが今回の世界同時景気拡大の元でありそれは同時にエネルギー高騰を伴い歴史的な金余りを発生させ世界経済史上類を見ない世界同時バブルを発生させ、ついには破裂させてしまったのである。
今後はどうなのか?この恐慌ともいえる事態の収拾先に何がなくなり、何が生まれるのか?その前兆がもう既に現れている。
この数年先、2~3年先にもうそれは大きな花が咲くことになろう。株価は先を読み先を行く、経済も政治も時代はガラッと変わる。
恐慌は格差社会の解消をし、新たなる格差社会を生む。新たなる勝者とはこの暴落に適応できる能力を身につけている者だろう。
先が読めず闇を見て進む人と先にある確かな光を見て進む人とではその姿勢に大きな違いが生まれる。