見通しは外れる為にある。


今回の調整は第一四半期決算発表で2008年中間期の減額修正、来年は更なる悪化で通期では大幅減益見通しを織り込んだ。


第一四半期の決算数字を取りまとめたのは7月中旬だろうか?だとしたらその時の原油価格は140ドル水準でありその後の原油価格は150ドルを超えていく見通しもあった。今は110ドル近辺に下落しその見通しは外れる可能性が出てきた。


1985年9月23日にプラザ合意がなされ円の対ドルレートは歴史的な円高局面を迎える。翌年には円高局面はピークを迎え1986年には円高不況が声高に叫ばれた。年末の景気悪化を懸念して株価は大暴落、しかし企業はこの時とばかりにリストラを断行し翌年には不況どころか好決算となった。日本企業の適応力を見せつけられ見通しは大きく外れた。その後はバブル相場への突入となる。


買い上がるには流石に難しいが、売り崩すことも同じく難しい。


こうした環境下では強い企業は益々強くなる。


大企業、適応力のある企業はこれから「大変だ、大変だ」の大合唱が始まる。本当に大変な企業はそんなことを言う余裕はない。