[ニューヨーク 25日 ロイター]
スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は25日、米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)(FNM.N)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)(FRE.N)の優先株と劣後債の格付けを引き下げる可能性があることを明らかにした。政府の支援策により、劣後性リスクが高まる可能性を指摘した。
両社のシニア債の格付けは政府の支援策を背景に「AAA」に据え置いたが、引き下げ方向で検討するとした。
S&Pは声明で「財務省が支援策を実行に移した場合にシニア債以外の部分がどういう扱いを受けるかについて、依然として一部不透明さが残っている」と述べた。
「(住宅関連法案の)文言により、劣後債と優先株の保有者が一段の劣後性リスクに直面する可能性が高まった」と指摘した。
こうしたリスクは現在反映されていないとしている。両社の優先株と劣後債の格付けは、いずれも投資適格級で4番目に高い「AAマイナス」。見直しにより1─2ノッチ引き下げる可能性がある。