読売新聞

「原油価格の高騰で、1日からレギュラーガソリンが1リットルあたり170円台に突入する。ガソリン税の暫定税率復活に続く2か月連続の大幅値上げとなり、駆け込み給油で31日にガソリンスタンド(GS)を訪れた市民やGS経営者からは「店も客も振り回され、うんざり」と〈恨み節〉が漏れた。

 元売り各社は、1日から卸価格を1リットルあたり10円前後値上げ。石油情報センターによると、5月26日の近畿6府県と福井県のレギュラー1リットルあたりの価格は160・2円で、値上げによって170円超となる。

 大阪府豊中市のGSは1日からレギュラー1リットルを15円値上げして175円にする。店長(59)は「暫定税率が復活した5月の売り上げは例年比で5割ダウン。客足が戻ってきたところなのに」と話し、15円値上げする同府阪南市のGSの営業担当者は「売り上げの減少が加速しないか心配」と不安げな表情。」