価格は需給が釣り合っている場合には動かない。
株価もそうだ。新株を発行し、市場参加者が増えなければ株価は下がる。
石油は?同じだ。
石油は常に消費されている。石油は常に消費され失われている。単純なことだが、つまり産出したならばそれ以上に探し求めなければ減るわけだ。北海原油は毎年減り続けている。2年~3年前まで中東の油田枯渇問題がクローズアップされて話題になっていたがなりを潜めた。
新興国、中国・インドがこれほどまでに車を走らせれば当然石油バランスは崩れる。中国は13億、インドは11億人。地球の人口の大どころが動き出せばだれでもわかる。自転車から自動車に替わったのだ。元へ戻るはどう考えても難しいだろう。誰でもわかっていたことが既に起きているだけだ。
生産と消費のバランスが大きく崩れた。それも根本がだ。
産油国も将来を見据えている。そこで増産はなかなかできない。まさか油田が枯渇するまで掘るところなどないだろう。米国も昔は最大の産油国だった。
消費を落とすしか手はない。