3Dマトリックスの決算発表の好評
今回のスリー・ディー・マトリックスの決算で、市場が好感しそうなポイントを整理すると次のようになります。
① 売上高成長が継続
今期売上高約108億円に対し、来期計画は約134億円。
単純計算で約24%増収となり、バイオ企業としてはかなり高い成長率です。
特に重要なのは、
「まだ成長が止まっていない」
という点です。
② 米国事業の伸び
来期の米国売上計画は約85億円。
前期比で約37%増という強気の計画です。
現在のピュアスタットの成長エンジンは米国なので、
- 米国市場で採用が進んでいる
- 病院導入が広がっている
- 会社側が需要に自信を持っている
と読むことができます。
③ 継続企業の前提(GC注記)解消
これは非常に大きいポイントです。
長年、
「資金繰りが心配な会社」
という見方をされてきました。
今回それが解消されたことで、
- 機関投資家が投資しやすくなる
- 信用力が向上する
- 企業イメージが改善する
という効果が期待できます。
④ 中期計画が増収路線
会社計画は
- 2027年4月期 134億円
- 2028年4月期 161億円
- 2029年4月期 187億円
と右肩上がりです。
「来期だけ良い」のではなく、
「数年間の成長シナリオ」を示したことは評価材料です。
⑤ バイオ企業としては珍しく実需型
一般的なバイオベンチャーは治験結果待ちですが、
3Dマトリックスは既に製品を販売しています。
つまり、
- 売上が見える
- 採用施設数が見える
- 成長率が確認できる
という特徴があります。
私が特に注目する点
実は売上108億円→134億円よりも、
「継続疑義解消」と「米国85億円計画」
の方が重要だと思います。
市場が今後、
「赤字バイオ企業」
として見るのか、
「成長医療機器企業」
として見るのかで評価が大きく変わるからです。
一方で株価は期待先行で動くため、中期計画の187億円が「物足りない」と受け取られる可能性もあります。短期の値動きと企業価値は必ずしも一致しません。
ただ、売上が1億円程度だった時代から100億円を超え、さらに180億円台を目指す計画になったこと自体は、会社の成長を示す大きな変化と言えるでしょう。
