昨今、熊による農作物や人への被害関連のニュースは多いけど、ついに7月3日の午後にバイクで実際に熊に遭遇した。
バイク乗りが林道で熊に遭遇したら、とにかくパニクるという話。

その日はCRFを洗車しようと思ってた。
何回か近所の山道に行って泥やホコリで結構汚れてたので、きれいに掃除しようと思ったんだけど、どうせ掃除するならちょっと山道を走って汚してから洗おう、手間も一緒だし。
ってことで群馬の北軽方面に出かけた。

出てから半時間ぐらい畑や牧場など山道と水たまりを走って遊んで帰る途中に熊と遭遇。
30キロぐらいで水たまりの端っこを走ってると道路の左前方に黒い何かがいる。
イノシシがじっとしてるのかなぁ、と思ったけど丸い感じ、近づくと熊だと確信。途端に体は硬直してフルブレーキで停止。
黒い熊はこっち見てる。でも動かない。
心臓がバクバクして音が聞こえる。ホーンを鳴らそうと左手でボタンを何回か押すけどホーンがならない。
ウインカーのキャンセルボタン押してた。咄嗟のときホンダのボタン配置は最悪。エンジンは掛かってる。
2時間ぐらい経過した感じがしたけど、ようやくホーンボタンを押す。ピーってホーンが鳴ると、熊はゆっくりと藪の中に入っていった。
そのとき、藪の中をサササッと熊が移動して手前の藪から再び熊がガオーって飛び出してくるかもしれないというのが頭の中にチラつき、恐怖に襲われる。

熊が出てきませんように!と強く祈りながら、バィーンとアクセルを開けて離れる。

もう山道は怖い怖い、ってことで広いアスファルトに出てずっと舗装路で家に帰ってきた。

あのときは、ホントに怖かった。

「熊に遭遇したら」を検索すると、いっぱい出てくる。
これはNHK北海道の記事。

 

 


歩行者、自転車、クルマで遭遇した場合のケースは書いてあるけど、バイクのケースなんて記事はない。
このNHKのの記事によると、クラクションを鳴らすと熊を刺激するのでダメ、と書いてある。

じゃ、バイク乗りはどーすんのよ?
自転車はUターンして静かに離れるとかあるけど、バイクで林道でUターンしてコケたら後ろから熊が覆いかぶさって襲ってくるかもしれないじゃん。
シート高のあるCRFなんてUターン途中でエンストして立ちコケするかもで、絶対やりたくない。
それにもし熊スプレーを持ってたとしても、熊に向かって噴射なんて、あんなにパニクてたら絶対に不可能。

テレビの映像で熊が牛小屋に入って牛の餌食べてるやつとか、住宅地を歩いてたり果樹園の木に登ってるやつなんかは、そこに熊がいますよってやつだけど、熊が軽トラに向かってきて体当りする映像とかはかなり恐ろしい。
こういう映像を見てたこともあって、あの時はより恐怖が増幅されたかもしれないけど、ほんとに体は硬直して動かない。

まだニュースでバイク乗りの人が襲われたとか、キャンプやってる人が熊にあった話は聞かないけど、熊のいるようなところは、バイクでは絶対行かないようにしようと強く思った。

これは、広島の友達から送られてきた軽トラからの写真。
中国地方と四国にはあんまりツキノワグマはいないらしいけど、最近は出るんだと言ってた。
バイクに乗ってて熊に遭遇すると、ドアやガラスがないこともあり、めっちゃ怖い。

くまのプーさん、テディベア、りらっくま、とか可愛いイメージがあるけど、バイクで熊にあうと、ほんとに怖い。

ただ翌日、PCXでこわごわ、ここだったよなぁ、って写真撮りに行ってしまった。


熊がいなくて、ホントよかったよ。