先日、Ryutaroさんに高級なバイク用レインウェアをもらってしまった。
ありがたいことです。
高山のあたりから松本手前までカッパ着て走ってみて、やっぱりカッパは凄いな、と思ったので、レインウェア(カッパ)の話。


今回、カッパのお陰で全く問題なく走れたんだけど、平湯温泉のあたりは標高も高いし天候も急変するエリアなので、強風、豪雨で路肩が陥没とか倒木で片側相互通行とか、あと落雷、なんならヒョウもバリバリ降るぐらいの悪天候だったらもっと面白かったのになぁ。
なんせこっちは高級なカッパを着てるので、こんな雨だとなんかモノ足りんな、とヒシヒシと感じるくらいカッパはすごかった。

これから体力もガンガン落ちると思うので、積極的にカッパを活用しようっと思いました。高級品だし使わないともったいないし。 ほんとにありがとうございます。

とはいえ、夏の夕立の中をTシャツで濡れながら走るのはすごく楽しい。
60Km/h 出すと雨が当たった胸や鎖骨や腕が痛くて、一旦40ぐらいにアクセル戻し再度スピードを上げてどこまで耐えられるか試したり、水たまりの深いところを走って多めに水しぶきあげたり、豪雨の中をずぶ濡れになりながらバイクで走るのはめっちゃ好き。
埼玉、群馬、茨木あたりで、午後から雷と豪雨って予報が出たときは、夕立の中を走るために何回も出かけてたなぁ。

ということで、この先は日頃からちゃんとカッパを来てる人には、全く面白くない話をします。

では、いままで、なんであんまりカッパを着なかったのか、を私とカッパの歴史とともに書いてみる。
ただし、今も全くカッパを着ないってわけではなく、春先や寒くなってきた初秋のツーリングで1日を通して確実にずっと降ってるときは、ちゃんとカッパを着てます。
梅雨ぐらいから9月の終わりまでの暖かい季節で、今日は雨が降るかも、って日帰りのときにはカッパは着ないで、濡れたまま走るか、以下に書いたウインドブレーカーやゴミ袋を組み合わせるってだけなんだけど。

学生の頃はとても貧乏だったので、2000円以下の自転車通学用のカッパを着てた。そのうちサラリーマンになった頃は、ホームセンターができて3000円ぐらいの農作業用?カッパと長靴でバイクに乗ってた。そのころもバイクウェア専門メーカーがカッパを売り出してたのかもしれないけどね。
体の胴の部分だけじゃなく手足も濡れると気持ち悪いけど、手は革手袋が濡れるともったいないので、軍手に履き替えてた。
足についてはそのままだった気がする。カッパの下を履いてたんだけど、11月頃箱根で雨が降って濡れたスニーカーでVT250で帰るとき足がガンガンに冷えて感覚無くなったの覚えてるから。
ということで、バイク初心者でもあったあの頃は、普通にカッパを着て手袋は軍手に履き替えて靴はそのままで耐えてました。

30代になって見せびらかせるようなバイクが買えるようになった頃は、一応ちゃんとしたレインウェアも買うようになってた。
とくにBMWのレインウェアはすごかった。高かったけど。名前は何だっけなぁGS乗ってるときに買ったやつと、あとから買ったストリートガードスーツ!。
こいつは真冬もカッパいらずでガンガン走れるめちゃ凄いやつでした。BMWのアパレルは凄い!とビビったのを覚えてる。今のBMWのアパレルは買ったことないので不明。
それに対してハーレーのは、デザインは素敵だったけど機能的に凄いってのはなかったなぁ。バイクのメッキや塗装の部分をピカピカにするケミカルはすごく良かったけど。

こんなかんじで、昔から雨が降るときは一応カッパは着てたんです。
で、なんで40歳を過ぎてからあんまりカッパを着なくなったのか、というと「マジめんどくさい」から。
それに2日間ずっと雨の中を走るってこともあんまりないし、2−3時間走ると雨が止むことも多い。
あとカッパ不要の防水ジャケットなんかもある。

だいたいカッパを着なければならないシチュエーションってのは、パラパラ降ってた雨が本降りになって、「あーもー駄目」となったとき。
ちょっと降ってきたけどもうすぐ止むハズ、雲が動いてるからこの先は小雨になる、もうちょっと行けば屋根がある、みたいな無駄な憶測が全部外れて、これはカッパを着ないとずぶ濡れになってしまうじゃん。ていうギリギリまで引っ張ったけど無理、ってなったときだと思う。

  • まずバイクを止めて、降ります
  • 荷物入れを開けてカッパを取り出します
  • 袋の口を開けてカッパを広げるんだけど、上下2つが一緒に丸まっててコロコロと広がるときに、どっちかがエキパイに触れてジュってなることがあります
  • 雨が降ってきてるので、たぶん上を先に着ます
  • 次に下を履くとき、これが大変めんどくさい
  • 足がすっと入るように左右どちらかをドーナツのように丸い穴にしてつま先から入れようとします
  • 体を思い切り前屈するんだけど、バイクシューズの靴底に引っかかってなかなか入らなくて焦ります
  • 日頃の運動不足から足がツリそうになります
  • 片足を上げているので、片方の手をバイクのシートにかけるのですが、ヨロっとしてコケそうになり不安定です
  • 片足を無事カッパに入れ、もう片方を履こうとするのですが、ヨロけてカッパが思い切り広がって破けそうになったりします
  • ようやく両足をカッパに入れたら足のところのバタつき防止にファスナーとめたりマジックテープで止める必要があります

書いてるだけで面倒くさくなってきた。

雨が止んでも路面は濡れてるので、上だけ脱いで下は履いたまま走ってて、路面が乾いてから下も脱ぐってのが、これまた面倒くさい。

家に帰ってきてからも、カッパを洗濯したあと、陰干しして防水スプレーかけて布当てしてアイロンかけろとか書いてあったりするし、最後にまた丸めて袋にいれるなんて、死ぬほど面倒くさい。

秋から冬、春までの寒い時期で雨が降りそうなときは、最近のカッパのいらない防水ジャケットを着ればいいけど、梅雨以降の季節になると、こんなのは暑くて着てられない。
じゃ、どうしてるのか、という我流の雨対策は以下。

  • 持っていくのは、ゴミ袋2種類(薄い80L?ぐらいと、足が入るくらい)、マスキングテープ、ウインドブレーカー、ときどきテムレス
  • でかいゴミ袋に指で穴を開けて顔と手を通す このとき穴を広げながら首と腕を入れて必要以上に穴をデカくしないようにする
  • ゴミ袋を着たらウインドブレーカーを着る
  • 次にでかいゴミ袋を足の穴を開けて大きくして、ズボンみたいに履く
  • 足は靴下をずり下げてふくらはぎにマスキングテープを上下にずらして2回まく
  • 小さいゴミ袋を靴下の上から履いて、マスキングテープのところで袋を水が入らないようにテープで止める
  • このあと、普通に靴を履く 滑りがめちゃんこ良い

こんなかんじ。
ちょっと走ってみて、バタつく部分が気になればマスキングテープで止める。

ウインドブレーカーはいろいろ試したけど、パタゴニアのフーディニジャケット一択。この値段だと普通のバイク用カッパが買えてしまうけど、強度やコンパクトさが最高でこれ以上のものは今のところナシ。
マスキングテープは3Mのやつ。
ゴミ袋は防水目的なので、とにかく薄いやつ。
太ももからおしりにかけて、じっくりと水が染み込んでくるので、時間稼ぎ。
手は濡れる。嫌ならホームセンターで売ってるテムレス。全く濡れないし蒸れないので最高。
靴とズボンは濡れる。

ま、濡れても夏はすぐに乾くので、お気軽に行くのが一番かなとおもってます。

余談だけど、
宿でズボンを確実に乾かすには、バスタオルの上にズボンを広げてくるくる巻いて床に叩きつけて脱水し、生乾きのズボンを履いて布団に入って寝ればOK。
新聞入れて生乾きの靴は濡れてるので、翌日も靴下の上からゴミ袋を履いてから靴を履けばOK。1日走るとだいたい乾く。
買ったままのカッパは上下が丸めて袋に入ってるけど、着るときは上が先なので、ジップロックの大に上と下を分けて入れて持って行くと便利。カッパの入ってた袋は保管用につかう。