NRのパーツリストは検索すると簡単に見つかった。

 13101MT7000

これがNRのピストンのパーツ番号らしい。

UKのサイトでは、お値段€1146.50(189,000円)となってる。

当然車体には4個必要。 マジか!

ただ、ピストン、ピストンリング、ピストンピンなどすべてカートにいれることができず注文できない。

在庫がもうないんだろうな。

Webikeの純正部品のところにこの番号を入力しても同じ。

NRを維持するのは、めちゃ大変ということがよくわかった。

 

それで大昔のSP370の写真、たぶん40年ぐらい前、がひょっとしてあるかも、と探したけどやっぱりなかった。

ただ当時は売れなかったみたいだけど今人気?のバイクの写真が出てきた。

 

BMW R100GS後期型 四角いヘッドライトのタコメータとガードが付いたやつ。

30歳から40歳ぐらいの頃乗ってた。 30年以上前なんだな、あのバイクは。

記憶が薄れる前に、このバイクで覚えてることを書いとこ。

買ったのは、埼玉のAMSフジイ。

定価はたしか135万円。

当時はフルカウルの2代目R100RSと4気筒のK100RSがよく売れてたように覚えてる。GSが一番安かった。

R100RSはハンドルがあんなに狭いのは乗れない、と思ったのとフルカウルが魅力的に思えなかった。

K100RSはハンドガードみたいなミラーとウインカー、あとメーターが3シリーズの車みたいのがかっこいいとおもったけど、これまたハンドル幅が狭いのと前傾で高速を飛ばす、みたいなのがイメージと違うなぁ、というかんじ。

あとSONY出版のCycleWorldって中綴じのバイク雑誌があって、これにGS Worldだっけな?の連載があって、この記事にやられたのが大きい。

GSのパリダカは、あんなにガソリン入れないだろうな、ということで普通のやつ。ただパリダカはタンクの手前側に物入れがあったので、あれは魅力的だったけど。

黒はシートとフォークが黄色だったのでイヤ 赤はシートとフォークが黒だったのでこれにした。

BMWのマークのついてるメインキーの持つところが曲がるようになってて走ってるときはマークが見えた。

ウインカーはハーレーみたいに左ウインカーは左、右ウインカーは右にスイッチがついてる。

ヘッドライトにはプラスチックの網みたいなのがガードに付いてた。

上から見るとシリンダーが前後にずれてる。

左右両側に2つガソリンコックがついてた。

左側にキック付いてるけど、めっちゃやりにくい。 納車のときにお店おじさんがキックでかけて見せてくれたけど、すぐに無理って思った。

純正のパニアケースは右側のマフラーのない方はめちゃデカい ブラウン管式の14インチのテレビぐらいある。両方のパニアケースをつけると大量の荷物が入った。このあと買ったバイクでツーリングするときは荷物を減らすのが大変だったなぁ。

パニアケースのステーは黒とメッキがあったけど、黒は錆びると目立からメッキにしろとお店のおじさんに言われてメッキのやつにした。

あとから付けたものは、純正のホワイトパワーのリアサス(スプリングが赤い、車体も赤いので超気にいってた)。当時WPはまだKTMに買収されてなくていろいろなメーカー向けを作ってたなぁ。 オーリンズかホワイトパワーのどっちかだったように覚えてる。 

リアサスを交換しても性能の違いはよくわからなかったけど、同時にフロントのスプリングもお店でおすすめのやつに変えた。

乗ってみると、水平対向エンジンのため、冬でも足が温かい気がした。

ステンレスのマフラーから出る音は普通。特にかっこいい音もしなかったなぁ。

低重心で低速でも乗りやすい。 第三京浜で用賀から横浜に向かう加速は、飛行機でいうと複葉機でポロポロポロっ、みたいな感じで追い越し車線に入っていく。 うまく書けないけど、なんかのどかな雰囲気の走り。

あとシャフトドライブは発進のときにリアが浮き上がる感じがするのでパラレバーにしました、ってカタログに書いてあったけど、たしかにリアが浮き上がるような感じはしなかった。単純に運転が下手なだけだと思うけど。

バイク全体の作りはとてもシンプルで好みの感じだった。掃除も楽ちん。シャフトドライブの通ってるスイングアームの表面はちりめんみたいな感じで高級感があった。その後出た新しいGSのスイングアームは表面がツルンとした銀色塗装仕上げだったし。

 

壊れやすいと言われたのはセルモーター。

モーターの磁石が接着剤で貼り付けてるらしくコレが経年劣化で剥がれるというやつ。たしかトヨタ・クラウンに付いてる日立のセルモーターと互換性があるとかで、壊れる前に交換してもらった。

あと、目黒区の学芸大あたりで右足にバフォっって圧を感じてエンジン停止。右側のインマニが外れてBINGのキャブがぶらーん、ってなっててエンジンの中が丸見えになった。手でゴムのインマニに戻して自宅で締め直した。

あのときは、えっ こんなんで大丈夫かなぁ、とおもったけどその後も平気だった。こんなかんじでいいんだ、と勉強になった。

 

なんで手放したか、というとリアタイヤが減ると60kmぐらいでハンドルがブルブルってブレるのが嫌だった。

いまだったら、それくらいタイヤ新品にしてハンドルしっかり握ってりゃいいじゃん、ってなるんだけどあの頃はBMWなのにこんなのかよ、みたいなのがあったんだよなぁ。

シャフトドライブで雨の中ツーリングいってもメンテナンスいらない。チューブレスタイヤでパンク修理も楽ちん。のどかな走り。

 

なんか、コレ書いてたら欲しくなってきた。

でも、もし空冷OHVのGS乗るなら、このあとに発売された青いフレームのGS80BASICがいいな。エンジンガードにオイルクーラついてないけど、より軽そうだし。

 

ここまで書いて、私、赤いバイクが好きなんだな、とあらためて思った。