キャメロット(10/7) | ことりの日記  〜Aッ!!!!!!と驚く 夢を見よう〜

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アーサー王はイギリスで人気のある伝説の王
という知識だけで観に行ってきました。
こんなに事前に勉強しなかったのは初めてで不安もあったけれど、
予備知識なしでも全然問題なかったです!!
 
不安であれば開演前にパンフレットをサラッと読んでいれば大丈夫だと思う🙆‍♂️
 
一回しか見れないので初日にしてネタバレです。

 

 

坂本くんが本当にずっと素晴らしいのはもちろんなんだけど、

今回すごく楽しみにしていたのは照史くん。

今回が初めてのミュージカル。

 

赤シャツで舞台人としても素晴らしいのは分かってたし、

歌が上手いのも、ダンスが上手いのも知ってるけど、

ミュージカルは未知数。

 

歌い出しがいつもの音程よりも低いところから始まって、

歌い方がいつもと違い、完全にミュージカルの人で、

あぁ、本当に頑張ったんだねってそれだけで嬉しくなるのに

硬さはあったけど、本当に素晴らしかった。

 

デビュー当時に舞台をした思い入れのある日生で憧れの先輩と初共演、初ミュージカル。

最後のカテコもガッチガチに緊張してて、

それを見ていた坂本くんが割と力強くポンって両肩を叩いてくれたおかげで
ハッとして、ニコッとして、両手を振ってくれて、いつもの照史くんに戻りました。
緊張していたのがそこでほぐれたのが分かって改めて心から拍手を送りました🧡

 

ラッキーなことに席がちょうど照史くんの立ち位置の時が多くて、

初めて登場した時も、ジェニーに恋に落ちる瞬間も

最後苦悩するところも、スローモーションの殺陣も

最後のカテコもよく見れて、

ここのお席をくれてありがとう!って思いました。

 

一回しか見れない人にはちょうどいい距離と場所だった😊

 

照史くんが演じるランスロットは、最初は二枚目&自信過剰な役なのですが、

いつもは茶目っけたっぷりなザ関西人の照史くんが

二枚目としてそこに立っててくれるのも何だか嬉しくて。

照史くんの鼻の形はスッとしてて、その横顔はいつ見てもハッとするくらい美しいんだけど、

今回その横顔もいっぱい見れたし、力強い眼差しも見れたし、愛を囁くし、

いつもとは全然違う照史くんをランスロットを通して観れるのが新鮮でした。

 

歌も多くて、ジェニーの可憐な歌声、アーサー王の幼さや偉大さや純粋さが伝わってくる歌声、

あとモルドレッドの歌声も素晴らしかった!二幕からしかでないのに鮮やかに爪痕が残る。

 

本題とは関係ないけれど、キャメロットのいいところを歌う歌で

9月には夏が終わって、落ち葉は夜のうちに風が吹き飛ばしてくれて
雪はそんなに積もらなくて、雨は夜しか降らなくて、
「朝8時には霧が晴れる」って歌うのが面白くて。
最初はうんうん、って聞いてたのに突然の霧。
霧深いイギリスじゃないと絶対生まれない歌詞ですよねぇ。
毎日毎日霧で、うんざりしているんだろうなぁっていうのが伝わってきた(笑)
 
 
物語的には、
史実(といわれているもの。実在していたといわれている)とファンタジーが融合していて、
急に魔術とか妖精とか出てくるので一瞬戸惑うし、
アーサー王が人間味溢れてて、そこも伝説のアーサー王をこんなふうに表現しちゃうんだ、って思ったりもしたけど、笑いもたくさんあって、でも最後は苦しくて。
 
古典的なミュージカルって言われてたけど、
今の事務所の状況と重なって、今の時代にぴったりな、偶然にしては出来過ぎなくらいぴったりな、運命としか呼べないお話でした。
できれば今事務所のことを応援している皆さんに見てもらいたいくらいです。
 
愛する部下であるランスロットと愛する妻が恋に落ちた瞬間を目の当たりに見て
自ら「文化人」であろうとこだわるあまりにその2人を許すことにしたアーサー。
 
何事も争いで解決しようとするのを話し合いで解決できるようにできるだろうか考え、悩み、やっとその輪郭ができて安心していた時にモルドレッドの企と、お菓子の誘惑に負けた魔女による悪戯でそれが脆くも崩れ去ってしまうアーサー。
 
「文化人」でいたいという思いから妻を死刑にすると決めるものの、
ランスロットが連れて逃げてくれてどこかほっとしつつ、
結局フランスとの戦争が始まり、自分が築き上げた法の下で裁く国家は脆くも消え、
騎士はまた戦い、妬みというもっとも愚かな理由で争うことになったアーサー。
 
話の端端に中世の人たちが「文化人」であろうとすることによってできる悩みを全部ここに落とし込んでいて、自分たちの苦しみをあのアーサー王でさえ悩んでいたのだから…と慰めにしていたと思われるのが見え隠れしてすごく印象的でした。
 
最後に自分の死を覚悟した時に出会った少年トム。
彼が「円卓の騎士団の話を聞いて」その騎士団に入りたいとわざわざ船に乗って来たことを知り、
自分がやってきたことは間違いではなかったことが分かり、
トムに「円卓の騎士団」を後世に語り継いでほしいと託すアーサーが
今の事務所の状況と重なって、ぽろぽろと泣いてしまいました。
 
自分は正しいことをして来たのだと、分かった時のあのアーサーの表情。
少年に託すことができる。未来永劫語り継いでもらえる。その時の輝き。
 
その時に、今のこの状況は絶対に忘れないし語り継いでいきたいと私も思った。
 
 
で、結局ジェニーが悪いんじゃない?
アーサー王のことは裏切れない、愛してる。
不義を働いたらイギリスとフランスで戦争が起こり、何千何万の人が死んでしまうって言いながら
結局ランスロットに抱きしめられて、
その現場を抑えられて、戦争の火種を作って
愛するアーサーが作り上げたものを全部壊してさ。
とか身も蓋もないことを言ってみる。
 
 
ランスロット。
ランスロットが騎士の1人を生き返らせた時、
すごくドギマギしていたのは実はランスロットも魔術が使えるからとか?
と思ったけど、劇中でそこは明かされることなく終わってしまい、気になっています。
どういうことだったんだろう?
 
ジェニーと初めて遭った時、めちゃくちゃ嫌味言われて「謙虚さとか」って言われた後に「謙虚さ…謙虚さ?」ってぶつぶつ言ってるランスロットはかわいかったな。あそこは本来の照史くんだった😆
 
そして最後、ランスロットが「アーサー」って呼びかけるんだけど、
それまで殿下だったのに急にアーサーになって、
照史くんが坂本くんを呼び捨ててる…。対等に演技してる…という感情に唐突に襲われてしまい、
ただ立場が変わっただけの問題なんだけど、なんかそこで一回泣きそうになりました。
 
照史くん、本当に良かったね。
初日でこのクオリティだから、
これからどんどん遊びが入ってくる舞台、変化を一緒に楽しみたかったな。
舞台人として成長した照史くんと次の作品で会えるのを楽しみにしています(気が早い)
 
 
ところで、劇の途中でその当時でもフランス人ってチャラチャラしているイメージを持たれてて、
イギリス人は堅物って思われてて、何百年もそのイメージのまま描かれるってすごいよなぁとふと思ってしまい、
フランス人もイギリス人もそのアイデンティティに実は誇りを持ってるのかな?とか考えてしまった。
 
あと、壁がキャベツ、テーブルが何とか床はローストビーフ、みたいな部屋は作れるのに
お菓子は作れないのはなんでなの、魔女さん?
さらには時代的にチョコレートはないよね?って心の中でつぶやいてしまった。
キャロットケーキとかジンジャーブレッドとかじゃダメだったの?
オリジナルはどうだったのかな?気になってます。
 
 
そして今思い出したんだけど、
そういえば照史くん、カテコでオケに拍手をしている時に指笛してたよね?
ちょっとね…、嬉しかった!
 
 
 
開演前まで、ご一緒させていただいたTさん、
事務所のあれやこれやも含めてたくさんお話できて嬉しかったです。
本当にありがとうございました。
お席があんなに近かったのはちょっと面白かったですね😉
 
見つけてくれたHちゃん。ありがとうございました!
HちゃんにもTちゃんにも久しぶりに会えて嬉しかったです♪
 
SさんとTさんもお会いできました♪
長話に引き止めてしまってごめんなさい🙏
 
現場があるといろんな方にお会いできて嬉しい😆