絵本によく登場するキノコと言えば、このキノコ、ベニテングタケ。

でも実際にはなかなか見かけることができないなー、といつも思っていました。

今日はそのキノコに、2006年に八ヶ岳高原の音楽堂の近くで見つけて以来、10年ぶりにやっと出会いました。

 

つぼの破片が傘の表面に環状に付着して、赤い傘に白い模様となり、何とも美しいキノコです。でもこの白い斑点は雨に合うと流されてしまい、こう(下の写真)なってしまうのです。これも同じ林にあったものです。このキノコは、タマゴタケと違って、毒キノコですが、柄が白いのでタマゴタケとはっきり区別がつきます。

今日は、山を背景にコスモス、紅葉し始めたドウダンツツジを見ながらの3時間余りの散歩を楽しみました。

今日庭のフジバカマの花にアサギマダラが止まっているのを見つけました。

今年の夏は、オオムラサキは、とうとう庭に飛来しなかったなー、と思っていた矢先、

数年以来、来なかったアサギマダラが来ていたので大喜びしました。午前中にたまたま庭に下りて見つけたのですが、その日の夕方まで、フジバカマの花のまわりをひらひら舞いながら花の蜜を吸っていました。

何千キロもの旅をする蝶として知られるこの蝶は、今日我が家の庭でたっぷり蜜を吸って体力を蓄え、旅立つのかもしれません。

この蝶は、フジバカマにに含まれる毒性の強い、ピロリジジンアルカロイドを取り込み、体内を毒化して、敵から身を守っています。派手な翅の色、模様も警戒色となっているようです。

でもこのとても美しい容姿は一度見たら忘れられない蝶だと思います。国蝶の候補にもなったそうですが、オオムラサキにその席を譲ったそうです。

 

 

今日は、この他に、エルタテハもフジバカマの花にじっと止まって蜜を吸っていました。

 

 

我が家の近くにカエデの並木道があります。今そこは、紅葉まっ盛り。地面は、赤いじゅうたんのようです。

その赤いじゅうたんの中に、何か紫色の花がありました。近づいて見るとそれは、スミレの花。秋にもスミレは咲くのかと調べてみると「南北に長い日本列島では、1年じゅうどこかでスミレが咲いていると考えても、ほぼ間違いない。」と書いてありました。

このスミレは、距は短く、側弁の毛が密集しています。花、葉は根もとから出ています。

 

かき分けてみると、蕾と閉鎖花が、同時についていました。(右は閉鎖花を開いたもの)  

閉鎖花とは、蕾のまま開かずに、自家受粉して、そのまま結実する花のことです。

そして根もとには、球根のようなものがありました。

スミレの図鑑を見て、スミレの種類の多さに改めてびっくりしました。いろいろ調べたのですが、ここにあるスミレにぴったりあてはまるものが、いまだ見つけられずにいます。

 

 

 

 

家の近くの林に、沢山のハナイグチを見つけました。

このキノコは、山梨や長野ではジゴボウと呼ばれ、美味しいキノコとして人気があります。

ハナイグチは、カラマツ林の地上に発生しますが、なかには、木の幹から出ているものもありました。

25日に降った雨の影響もあって、あちらこちらに沢山生えていました。こんなに沢山生えている光景に出合ったのは、初めてです。わくわくしながら林の中を歩き回りました。

 

 

 

 

久しぶりに薬用植物園に行ってきました。

キンシバイの黄色い花、オレンジ色のノカンゾウ、紫色のシオンの花を見ながら歩いて行き、ふと立ち止った時、前方のもみの木の根もとにキノコらしきものが、沢山生えているのが目にとまりました。

 

 

近ずいてみると、それはテングタケの群生でした。こんなに沢山生えているのを見たのは初めてです。ほとんどが傘の開いた成菌でしたが、いくつかの幼菌(右の写真)もありました。

これから秋が深まるにつれ、あちらこちらの林で、いろいろなキノコが顔を出すことでしょう。

この地域では、ジゴボウと呼ばれて、おいしいと人気のあるハナイグチも家の近くの林に顔を出し始めています。秋は、キノコの写真を撮りながら歩くのも散歩の楽しみです。

 

 

 

家の近くの林で、トリカブトの花を見つけました。推理小説にしばしば登場するこの花は、

キンポウゲ科トリカブト属、日本には、約30種類あります。私の見つけたものが、どの種類のものなのか、同定はすぐにはできませんでした。

全草、特に根塊に毒性があり、主な毒成分は、アコニチンです。

外側の紫色の部分は、花弁ではなく蕚です。袋状になっている頂がく片、その下に側がく片が2枚、そしてその下に下がく片が2枚。では、花弁は、どこにあるのでしょう。

 

頂がく片を開いて見ると、中に、2枚の距を持った花弁が2枚ありました。

花弁だけ取り出してみると、右のように袋状になっているのが分かります。この中に密が入っています。

 

花の中央に、雄しべが密集しています。花粉を出しているもの、これからのもの、、既に出して空になってしまったもの、などが混在していました。雌しべはどこにあるのかと、

雄しべをみんな取ってみると、雌しべが、4本現れました。

キンポウゲ科、アケビ科、モクレン科の花には、複数の雌しべがあるそうです。

これが、どんな実になるのか、これから、良く観察してみようと思います。

これは今日撮ったベニバナヤマシャクヤクの種です。なんとも不思議な形相です。

このベニバナヤマシャクヤクは、4、5年前に、友人から苗をもらって、庭の片隅に植えておいたものです。毎年冬になると、枯れたような細い幹になり、それでも春になると新芽が出てきて、よかった!と安堵する、ということの繰り返しでした。それでも年々少しずつ幹が太くなり、背丈も伸びてきていました。

その幹に、今年6月に初めて、花が咲いたのです。それも気がついた時には、花弁が1枚落ちてしまった後でした。そして2、3日のうちに残りの花弁も次々に落ちてしまいました。

その5日後には、右のようになり、この状態で、2ヶ月半が経ちました。


9月9日に、とうとう変化が現れ、鮮やかな色の種が現れました。最初は一つ、翌日には全部開きました。赤い種は、結実しない鳥を引きよせるためのダミー、青い実が本当の種です。結実しない赤い実だけの時もあるそうですので、本当の種が出来ていて良かった!

 

その3日後には、鞘が反り返って、こんな形になっていました。右は、裏から撮ったものです。

種の撒き方を調べてみると、出来たものをすぐ撒くのが良いとのこと。

9月に撒いても発芽するのは翌々年の春(白い花のヤマシャクヤクは、翌年の春)、そして花が咲くのは、それから3、4年後と書いてありました。気が遠くなるような話だなあ、とため息が出ると同時に、この株がとても貴重なものに思えてきました。

2年後を目指して、種を撒いてみようと思っているところです。

庭にホトトギスの花が、咲き始めました。この花を見るといつも珍しい模様をしている花だなーと思うのです。

良く見ると、がく片、花弁、雄しべ、雌しべ、そのすべてに紫色の模様があるのが分かります。

花弁(内花被)が3枚、がく片(外花被)が3枚、どちらも良く似ていますが、花弁の方がややほっそりしています。

雌しべは花柱が3つに分かれ、さらに柱頭は2つに分かれています。

そして花柱には、透明な突起(腺毛状突起)が沢山出ています。

この腺毛状突起は、何の役割をするのでしょうか。

雄しべの葯まで紫色の模様、でも花粉は、さすがに白色でした。

シロバナホトトギスも作りは、同じです。

花がしぼむと、花被がはがれ落ち、子房が現れました。

ホトトギスは、東アジアに分布、その種類は19種。日本では、そのうち13種が確認されており、その中の10種類は、日本固有種とされているそうです。

 

 

ツリフネソウと同じ仲間のキツリフネ。これは名前の通り黄色い花です。

我が家の庭でも、9月に入って咲き始めました。





この花は、以前、ツリフネソウと花の色の違いだけかと思っていましたが、良く見ると色だけではなく、距の形、花弁の付き方も違います。



ツリフネソウは、距が渦巻き状になっているのに対して、キツリフネは、鉤型で
花弁も、5枚がはっきり分かれて付いています。


花の付き方は、ツリフネソウは、葉の上に茎を伸ばして咲くのに対して、キツリフネは葉の下側に咲きます。葉の形も、キツリフネ(右)の方は、丸みを帯びています。



そしてもっとも大きな違いは、キツリフネは、閉鎖花を付けるということです。

黄色い花を咲かせる秋を待たずに、早くから閉鎖花を付け、種を飛ばして、子孫を増やしているのです。

我が家の庭でも、1年草のこの草は、それほど沢山花が咲くわけでもないのに、どうしてこんなに増えるのだろうと、不思議に思っていたのです。そのわけは、閉鎖花にあったのです。

閉鎖花は、植物が子孫を残すための工夫の一つと言われていますが、この仕組みを知って、改めて自然の神秘を感じました。

9月に入り、朝晩は大分涼しくなりました。

家の近くに、ツリフネソウが沢山咲いているの見つけました。



花の作りが、珍しいので、念入りに調べてみました。

花弁は3枚のように見えますが、実際は、側花弁に付いている小さい花弁(右の写真中央)を入れて、花弁は5枚です。




袋状の下がく片の裏側には、2枚のがく片が付いています。




雌めしべは、白い綿のような葯に包まれていて良く分かりません。わずかに付け根の部分が、緑色になっているので、これが雌しべだ思います。



萎んだ花は、花弁と蕚だけが、付け根からはがれおちて、茎にしっかりついている鞘が現れました。

毎年9月には、この可憐な花に出会うのを楽しみにしています。