久しぶりの心移植コールがあった。ドナーはなんと同じ病院!!!


これはラッキー。遠くまで行くとそれだけで疲れるからねぇ。しかも自分は初心者なのでpaper work でよくわかってないところもあり身内の病院で安心して心摘出できるのは本当にありがたい。


ただ待ち時間はあいかわらずひどい。最初は夜の10時で待機してたのだが、なんのかんので執刀は2時、クロスクランプは朝の4時。その間、本当に小刻みに遅れていくので連絡も密にあり睡眠するタイミングなし。これ毎回思うんだけどなんで朝9時からにするとか待てないんだろうか?結局時間はルーズにがんがん遅れるからいっそ朝から予定しても良い様な気がしてくる。みんな朝一で移動した方が疲れないと思うんだけどなあ。


さて朝の2時からレジデントのHに執刀してもらって一応は監督。腹部チームの準備を待って4時に心摘出、ものの5分でレシピエント側の手術室に移動。さっくりと植え込み、心機能も最高に調子良い。


Dr. Rmの今日の名言。「Surgeons say transplant is very easy untill they start it.」

そう、縫うのは簡単かもしれないが、心臓のオリエンテーションや全体的な完成形がいびつにならないようにこつが色々とあるようだ。



植え込み側はAo、RAの半分を縫わしてもらって終了。絶対によくなるパターン。。。と思いきや電話が鳴る。Dr. Rf。。。。。。オフィスに来るようにとのこと。。。なんだろうか。。。。


「今日TV局が取材にくるから、取材を受けて欲しい」 ??????「単独AVRの執刀をある程度監督下にやってるところをTVに納めたいとの事。


結局、ほぼ休憩一切無し、朝食も無しで次のAVRが始まった。その後TV局の人になんでここで修行してるのかといったことを聞かれ、その様子を録画された。


今日は本当に疲れて寿命縮んだと思う。。。

日本から、新しく心臓外科を新設するので帰国しないかという誘いがあった。とてもとてもありがたい話。そのような話をいただくのは初めてである。30-40例ぐらいの病院でうまくいけば100例まで、そして部下は無しのパターンと思われる。


2つ問題があって、一番大きな点は、まだ自分が未熟でこちらに2年ぐらいは残ったほうがのびしろがあると思っている点。早い話が現時点では実力不足。


もう一つは小病院のトップになってしまった場合は、これまでのたくさんの事例から5年程度で撤退する可能性が高くなるということ。事実上の引退もありえるだろう。多分、1人で切り盛りすることに最初はやりがいを感じるのだが長期的にはある程度の大きさのセンターで同僚とやらないと持続できないのだろうと思う。


いづれにせよ。今の段階では帰国できない。



約1年経過したということで各スタッフから評価表(成績表)をもらった。5段階評価でITAをpedicled でとれるか、skeletonizedでとれるか、ある程度の時間で安全にポンプまで乗せれるか、再開胸や吻合といった細かい手術手技から、チーム内での人間性、病棟管理にいたるまでトータル30項目以上の成績表を各スタッフからコメント付でもらうのだが。。。


Dr. Rfから書類として渡されるとき「お前はみんなに愛されてるし、病院としては勤務してもらえてうれしい。これは見て記念にコピーでもとっておきなさい」というようなリップサービスもあった。


自分で見てみると、手術室で認めてもらっていたり、リサーチを一緒にしたり、一緒に仕事をする機会の多い術者からは高評価をもらえた。Dr. Mrからはgreat. Dr. Hからはvery good fellow. Dr. Rmからはexcellent fellow の評価をもらった。向こうもこちらがあとで読むことをわかっているので過大評価になる傾向はあるのだろうが、やっぱりうれしかった。はっきりいってしまえば言葉では全く分かり合えていない。だから普段の行動や手術中の動作での一切のごまかしの無い評価なわけで、本当の裸一貫を評価されていると思っている。


3ヶ月経過時にもらったものよりも全員の評価が格段に高くなっていた。


そして言葉の壁を越えても高評価をしてもらえることが単純にうれしかった。今年も期待を裏切らないようにしたい。ついつい雑用が多くてしんどいと愚痴ってしまうのだが、影でも愚痴るのは避けたい。


日本でも、相互の評価をするようなシステムがもっと普及してもいいような気がする。