今週は完全に手術室から離れて病棟管理、手術手技という点では何のメリットも無いし完全な雑用係りである。40人の病棟患者を診察して指示出しをする必要がある。ただ重症はICUにいてICUは麻酔科がカバーしてくれるので病棟の仕事内容自体は本当にしょうもなくて日本で同じことをしろといわれると一日中不平を言ってると思う。大学病院で研修医をしていたころを思い出すような仕事であるが、肝心な点はすべて英語だということ。


英語だと何をするにもトラブルが伴い努力が必要。良いことは自分でも3ヶ月レベルで見ると語学力に成長を感じることができる。この成長を感じることができるのがみそで、前向きにがんばることができている次第。日本語と同様にこなせて成長を感じなくなる日はくるのだろうか? そしたら文句いいまくると思う。

評価が難しいものの一つにCABGの吻合のクオリティーがあると思う。よくされる評価は開存率、これは基本的に流れているか詰まっているかだけを評価するもの。全くだめなものを見つける評価法と考えてよいと思う。



流れていると評価されているものにも、heel 側が全くながれていないもの、competition で流れ負けしているもの、グラフトのか細いものが含まれていることがある。数字に表れない、このクオリティーを上げることも長期の目標のひとつである。



北米でのトレーニングの良い点は、心停止下で大量のトレーニングを行えることだと思う。日本でOPCABも含めてトレーニングを終了したし、数字に表れる開存率では充分合格だと思う。だが理想の吻合には遠く、この機会に最高の吻合を考えて1針1針の理想的な場所をもう一度考え直したい。

今年初めから心移植が続いている。約3ヶ月で10件、今日も2件あった。午後のCABGがキャンセルになってうろうろしていたところをDr. Rmに見つかり人手がいないから入って欲しいとのこと。確かにドナー心を取りに1人いかないといけないし今日の1件目が緊急で夜中から朝までやってたから人手が無い。でも心移植の手洗いしたことないんだけどと思いながらも手洗い。LVADが入ってる患者さんで強固に癒着していた。開胸時にLVADのラインやら右心室やらをinjurry しながらもポンプオン。結局declamp までドナー心のclamp から6時間かかり、declamp 後も全然心拍再開しなかった。30分経過してやっと心拍再開、結局1時間半ポンプで補助してNOも追加され心機能も復活。うそみたいに元気な心臓になった。とても勉強になる症例だった。


今日のCABGに関してはDr. Hと入る予定だったのでやらしてもらえそうで期待していたのだがしょうがない。心移植はそんなに機会も無いし、Dr. Rmと2人だけでできたのもよかった。Dr. Rmは新人fellow とは組みたがらないsurgeon で普段組む機会も少ないしそういう意味でもとても勉強になった。