なかなか手術をさせてくれないことで有名なDr. Mr、助手に対しても左右の手のクロスや糸を切るときのハサミの向き、剥離時のハサミの向き、意図結びの手の運び方など、かなり細かいこだわりがある。皮膚切開もMAXに切るのが好きで、こちらがそれに合わせて切っておいても切り足されるような感じである。年齢は50後半から60ぐらいだと思うけど完全に古い型の外科医で自分が研修医だったころの外科の指導医を思い出して懐かしいし父親のような感じだろうか?嫌いではない。


そんなDr. Mrが今日、distal 2箇所、proximal 2箇所縫わせてくれた。。。完全なskin to skin では無かったがこれは期待していなかったのでかなり嬉しかった。このレベルで喜んでるのもどうかと思うが、手術をやらせてもらえることに感謝する気持ちは大事だと思う。


言葉の壁を超えて、もう一度研修医のころのように手術できる喜びを感じれることも留学の醍醐味かもしれない。

ここ2週間、移植、病棟、手術もかなり密に有りあまりの疲れのためブログをかけなかった。あっというまに5月も終わってしまったので5月を振り返り6月の目標を立てたい。


5月のまとめ

手術面、ITAも感覚がもどってきてスピードアップしてきた。結局執刀は3例、Dr.Rmのみ、Dr.H、Dr.Rf、も部分執刀はあり。Dr.L、Dr.Mr、の信頼を得て執刀を得ていく必要がある。CABGの部分執刀で中枢サイドクランプでの吻合が下手だったので充分イメージトレーニングして次の機会にはきっちりと決めたい。

リサーチ面、院内発表、大学内発表をそつなくこなせた。ただ次のプロジェクトが全く進まなかった。

英語面、さすがに仕事面はこなせるのだが英語自体の能力としては???、看護士が自分の日本人英語になれてきたことと、業務に自分がなれてきて、はっきり一語一句聞き取らなくても仕事がこなせるのが問題だろう。実際に術中の世間話なんかにはほとんど反応できない。


6月の目標、

手術面、最低執刀3例は確保したい。そしてサイドクランプの中枢をそつなくこなすこと。Dr.Rf、に関しては遮断中以外は完全にまかしてもらって手を下ろしてもらえるようにすること。Dr.H、Dr.Rm、Dr.L、Dr.Mrに関しては全例ルーチンで人工心肺に乗せるところまで。Dr.H、Dr.Rmは閉胸もルーチンで。

リサーチ面、AHAにsubmitすること、次のプロジェクトをまとめてSTSにsubmit すること。

英語面、1日1人には積極的に世間話をふること。ばかげてるけどわりと大事だと思う。




現在の施設ではドレーンを心臓後面、縦隔、開胸時には胸腔へと入れる。ITA採取時には開胸するので両側ITA採取後だと4本ドレーンを入れることになる。日本と異なる点はその4本をすべてコネクトして1つの吸引器につなぐ点。日本だと1本につき1個の吸引器だった。これは経済的な点からくるのだと思う。問題は抜去する時で、せーので4本同時に抜く点。看護士に他の穴を押さえてもらいながら、1本ずつ順番にけっさつして穴をふさぐ。


息があわないと穴が開いた状態となり気胸になる。実際に時々あるらしく、自分も一度ドレーン抜去後に両側気胸が起こった。。。患者さんは本当に息ができなくなりSatも酸素最大で80台まで急降下し顔中に汗が吹き出た状態に。。。超緊急胸腔ドレーン挿入で、なんとか事なきを得たが一歩間違えると大惨事に。。。


それ以来、自分は一本ずつ抜くようにしている。