このブログを読んでくださっていた方から『わたしの彼女はフィリピン人で
お母さんが病気だから助けてほしいと言われたのですがフィリピンの病院では
保険がなく現金払いというのは本当ですか?』というメッセージをいただきました。
フィリピンの病院での支払い方法については一般的には現金支払いが主流ですが
保険制度も一部存在しますが病院でも違うし少しややこしいので僕の体験と
お世話になっているドクターにも話を聞いたのでお話させていただきます。
そもそも僕が初めてフィリピンを訪れたのは日本人のお爺さんのお世話と介護だったので
約一年間は病院に通っていましたがおかげさまで約30年間フィリピンに住んでいて
病院にお世話になったのはバイクの事故や怪我で数回くらいしかないので自分の経験ではなく
ウチで暮らしている子どもたちの事をお話させていただきます。
ウチで暮らしている子どものなかには生まれつき心臓の悪い子や喘息の子がいました。
心臓の悪い子は月に数回は病院に通って治療してもらっていたのですが診察が終わると
インターンから紙を渡されそれを持って薬局に行き注射器や針・薬などを買ってから
ドクターに渡し診察してもらいます。
心臓病の子が悪化した時は手術と入院が必要になり車とバイクは手術と入院費に消えました。
そうなんです現金がないと診てもらえないんです。
ここからはドクターにいろいろ話を聞いてまとめた事を記しておきます。
まずはフィリピンの医療制度の概要ですがフィリピンには公的医療制度と
民間医療制度の両方が存在しますが日本のような国民皆保険制度はありません。
そのため患者は自己負担で医療費を支払う必要があります。
公立病院と民間病院の違い
(1) 公立病院(Government Hospitals)
- 基本的に安価:フィリピン政府が一部費用を補助するため診察や治療の費用は比較的安価です。
- 設備や医療水準の問題:公立病院は設備が整っていないことが多く医薬品や医療機器が不足していることがあります。
- 患者数が多い:医療費が安いため多くの人が利用するため待ち時間が長くなることが一般的です。
- 支払い方法:一部の治療は無料または低価格ですが薬代や特定の処置は自己負担になることが多く現金払いが基本です。
(2) 民間病院(Private Hospitals)
- 高品質な医療:民間病院は設備が整っており、医師の技術やサービスの質も比較的高いです。
- 費用が高額:診察費・入院費・手術費などが高額になり公立病院と比べて大きな負担がかかります。
- 支払い方法:
- 現金払いが基本:多くの民間病院では診察や治療の前にデポジット(保証金)を求められることがあります。
- クレジットカードが使える病院もある:大都市の大病院ではクレジットカードやデビットカードでの支払いも可能です。
- 民間医療保険が適用される場合もある:フィリピン国内の民間医療保険や一部の海外旅行保険が利用できることがあります。
フィリピンの公的医療保険(PhilHealth)
フィリピン政府は「PhilHealth(フィルヘルス)」という公的医療保険制度を運営しています。
- 対象:フィリピン国民と一部の外国人居住者(永住権を持つ人や長期滞在者など)。
- 加入方法:企業に雇用されている場合は、給与から自動的に保険料が天引きされます。
- 自営業者や無職の人は自分で保険料を支払う必要があります。
- 補助内容:入院費や特定の医療費の一部をカバーするが自己負担が発生することが一般的。
- 利用できる病院:公立病院や一部の民間病院で利用可能だがカバー範囲が限定的。
民間医療保険(Private Health Insurance)
- 企業が提供する健康保険:フィリピンでは大手企業が従業員向けに民間の健康保険を提供していることが多い。
- 個人で加入する医療保険:外国人でも加入できる民間保険会社(例えばMaxicare、Intellicare、Pacific Crossなど)があり高額な医療費をカバーすることができる。
- 海外の医療保険も利用可能な場合がある:日本の海外旅行保険や国際的な健康保険(BUPA、Cignaなど)が一部の病院で適用されることがある。
外国人(旅行者・移住者)の医療事情
- 旅行者は基本的に医療費は全額自己負担となるため渡航前に海外旅行保険に加入しておくことが重要。
- 一部の高級民間病院(St. Luke’s, Makati Medical Center, Asian Hospitalなど)では海外の保険が適用可能な場合があるが事前確認が必要。
- 短期滞在者向けの保険プランもあり1か月単位で加入できるものもある。
支払いの実情と注意点
- 救急の場合でも支払いを求められる:民間病院では治療を受ける前にデポジット(保証金)を支払う必要があることが多い。
- 治療費が払えないと退院できないケースもある:支払いが完了しないと退院できず病室に留め置かれることがある(いわゆる「ホスピタル・ディテンション」)。
- 高額な医療費に注意:特に手術やICUの入院費用は日本と同等かそれ以上になる場合があるため保険なしでの利用はリスクが高い。
これ見ると日本は守られているなぁと思うでしょ


