縁あって、こちらのhigh schoolで学ぶ日本人の生徒さんに数学を教えています。

ケースバイケースで、日本の数学だったり、現地校の数学だったり。

 

この夏休み、サマースクールでGeometryを取った生徒さんの宿題をお手伝いしてました。

サマースクールは6週間。

この6週間で、普段は1年間かけて履修する内容を全て学習して単位を取得するというカリキュラムです。

サマースクールの有無、サマースクールで履修できる科目は、ディストリクトによって大きく違います。

 

Geometryは日本語では「幾何学」ですが、アメリカのGeometryは図形の他に「確率」の分野も入ってます。

 

ハイスクールの数学でも、PCを使った宿題が出ます。

一連のコースプログラムになっていて、web上で問題解説を見て、次に進むと類題が出題され、答えるとその場で正解か不正解が表示されます。

不正解になると、延々と類題が出題されます。

解説ページに戻ってしまうと1からやり直しになってしまうので厄介です。

正解が続けば、順調に先に進めます。

教科書がないので、問題解説をじっくり見ながら考えることができないのできついですね。(そのために指導が必要)

 

1単元が終わると、Keep it Up!とか、全問正解だとNice Work! とか名前入りで褒めてくれます(笑)

 

問題自体は簡単なのに、アメリカ式の理論で順番に穴埋め?形式で進めて行くため、アメリカ式に慣れるのがちょっと大変です。

例えば、円の面積を求めるのに、円を分割して扇形を下図のように並べて、平行四辺形の公式に当てはめて

底辺(πr )x高さ(r)となることを説明してから計算させます。

めっちゃめんどくさい(怒)

 

三角関数は、逆三角関数や角度からsine、cosineを出したりさせますが、関数電卓がピッと画面上に現れるので、そこに代入するだけ。

要は「関数電卓の使い方」を学ぶ、みたいな感じです(笑)

 

あとは、グラフを使っての合同、相似の証明とか、唐突に円の方程式とか。

かと思えば、円錐や円柱の体積。

確率に至っては、順列組み合わせは一斉学習せず、いきなり条件付き確率!

 

授業はオンラインと対面のミックスで行われたようです。

ペーパーワークの宿題などもあったようですが、私は主にPCのテストを指導していたので、そちらはあまり見ていません。

ELDの生徒なので、記述の採点は甘くしてくれるって言ってました。

 

文章題なども、日本とかなり違うので、面白いです。

条件付き確率、テディベアの架空の病気の予防接種の的中率とか、株と投資信託の保有率とか、日本ではあまり見ない問題が(笑)

赤玉と白玉の問題みたいなのは出ません(笑)

おかげで、ELDの生徒にとっては、単語力や読解力も必要で鍛えられますね。