濱口竜介監督の話題作「悪は存在しない(Evil Does Not Exist)」が見たくて、近くで公開してないかな?って思って調べたら、Amc系列の映画館で見られる!ってことで、見てきました!

アメリカでも日本の映画が見られるって最高ですね。

ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞受賞作。

 

 

長野の山合の景色が、それはそれは美しく、日本の山が懐かしくなりました。

グランピング建設を巡る話が、ストーリーとしては主軸に見えるけど、この映画の本質はそこではない。

でも自然と人々の共存、というテーマは普遍的なので、どこの国でも受け入れられる仕掛けの一つになっていると思います。

衝撃のラストをどう捉えるかは、完全に視聴者に委ねられますが、ヒントはそこまでの過程に散りばめられていたようにも思います。

 

出演者は、ほぼ全員演技のプロではなく、主演の大美賀均さんはロケハンの運転手さんだった方をスカウト。

大美賀さんは本作出演後に自身の監督映画も制作されてるというユニークなキャスティングも濱口監督ならでは。

ドライブ・マイ・カーのフィーバーの後、さまざまなお誘いがあったそうですが、自分の作りたいものを採算の取れる範囲内で作る、という一貫した姿勢はかっこいいなと思います。

それで世界中から注目の映画を作っちゃうんだから本当にすごい!

 

というわけで、アメリカでも公開されて大感謝です!

土曜日の昼間の上映でしたが、観客は6名。

日本人は私達だけというのも意外でした。

ミニシアター系の映画なので、興味のある人は少ないのかもしれませんねー。