私がカレッジで取っているクラスはBiopsychologyという科目です。

最近気が付いたのですが、これに当たる学問が日本にはない?ようなんです。

ネットで調べても、どの辞書でも出て来ず、グーグル翻訳で「生物心理学」って出てくるだけなのです。

「生物心理学」と入力して検索をかけると、今度は動物心理学とか生態心理学とか生物人類学とか、ちょっと違うものが出て来たりします。

 

唯一それっぽいのが、東京大学の大学院人文社会系研究科の授業には生物心理学がありました!

ただ「人間の意識・言語・感情はどう進化し、どのようなメカニズムで実現されているのか。言語と感情をコミュニケーション行動としてとらえ、人間と人間以外の動物で知られている事柄を最新文献より学ぶ」

となっていて、内容の範囲が狭いんですよね。

今使っているテキストの1チャプターにも満たない範囲です。(大学院なので掘り下げるのだとは思いますが)

もしかしたら他の大学でも扱っているのかもしれませんが、検索でほとんどヒットしないくらいマイナーな学問のようです。

 

今のクラスでは、例えば視覚のメカニズムだったら、眼で見た物がどのような経路で(神経、細胞、信号など)で脳のどの部分に伝わりどのように知覚されるかを学び、錯覚のメカニズムなどまで発展させます。幻覚と精神病や薬物の関係などにも触れます。

もちろんその他の五感に関しても同様です。

その他アルツハイマー病パーキンソン病てんかんや喘息と脳の関係まで。

当然難しいので、脳や神経系の部位や細胞などなどの専門用語に苦しめられてます。

 

discussionで意見をポストするのに、記事などを読んで(または動画を見て)、学術的知見を絡めて意見を述べなくてはなりません。

英語で読んでもわかりにくいので、1度日本語で理解してから英語に戻るっていう手順でやりたいのに、日本語の情報が出てこないんですよ(泣)

 

今日調べてたのがneuroplasticity(神経可塑性)なんですが、神経可塑性で検索かけてもわかりやすくメカニズムを説明してるサイトが皆無なんですよ。

「脳は生涯を通じて変化できる、プラスチックのように柔軟なものなのです。 そのため神経科学者はこの性質を「神経可塑性」と呼んでいます。」

というのがトップに出てくるんだけど、ちがーう!!!!!

プラスチックのように柔軟なもの?なんじゃそりゃ。

脳内の神経回路は組み換え可能なものなので、繰り返し同じ行動や思考をすると、そこの回路が強化されるって事なんですけど。

そのメカニズムを専門的に調べたかったんですよ。

 

英語でneuroplasticityって検索すると、学術的に説明してるサイトがいくつも出てきます。(アメリカとイギリスのサイト)

で、仕方なく面倒だけど英語で読むことになるのです(がっくり)。

 

以前もSensorimotor's hierarchyについて調べた時も「感覚運動の階層」で調べても、「感覚運動の発達段階」って言うのばっかり出て来ちゃって、目的の文献が全然なかったんですよ(泣)

あっても脳科学の論文みたいなの。

 

何が言いたいかというと、日本には心理学関連の団体が民間も含めて沢山あるのに、学術的な記事をあまり出してないってことなんです。

アメリカやイギリスは、そういう団体が沢山記事を出していて、誰でも簡単に情報を得られるし勉強できるって事なんです。

日本の学生は、日本語では教科書や文献に頼るしかなく、こんなにネットが発展してる社会なのに、専門的なことは日本語でネットでは学べないってことですよね。

(他の学問もそうなのでしょうか?)

 

というわけで、アメリカでしかできないことをやりたかったという希望をかなえるためには、この教科のクラスを取ったことは正解だと言えなくもない?

やっとテキストの半分くらいまできました。

今後は、食、セックス、睡眠、ドラッグ、言語、感情、健康、精神疾患と進んでいくので、脳と神経の仕組みよりは(それももちろん関係してくるけど)まだ理解しやすそうです(希望的観測)

 

頭からぷすぷす煙が出そうになりながら、頑張ってます(でも疲れた)。

 

※追記

娘に聞いてみると、上記のことは日本では主に「生理心理学」で学ぶようです。知覚に関することは「認知心理学」、アルツハイマーなどの病気と脳の関係は「神経心理学」だそう。バイオサイコロジーでは、さらに遺伝子や進化も含めて全部を体系的に学ぶので、それは新しい分野になるみたいですね。(バイオサイコロジーでググった)