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顔認証の追跡実験延期 JR大阪駅、市民の不安受け
独立行政法人「情報通信研究機構」(東京)は11日、JR大阪駅の利用客をカメラを使って追跡して動線を把握する実験について、当初開始予定の4月から当面延期すると発表した。顔などを撮影して識別、認証することに市民や有識者から不安の声や中止の要請が寄せられ、慎重に検討すべきだと判断した。
実験は大阪駅と駅ビル「大阪ステーションシティ」の通路や広場の利用客をカメラで撮影して顔や体の特徴を識別、認証して移動経路を探ろうという内容。JR西日本などが協力して2年がかりで行い、データは災害時の避難誘導などに生かすことを検討する。
すでに約90台の専用カメラを設置。映像は個人を特定できないよう処理するとしていた。
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私の感想をいうと、非常に残念です。
それまで山奥で行われていたような研究を、大勢の利用者がいる所で行う事で、より実用化に向けたフィードバックの精度を高めたり、新しいものを作っていこうというのがナレッジキャピタルの趣旨ですよね。
そのお膝元でこういったビッグデータを取得して、新たな産業だったり世の中を変える何かを生み出す可能性がある実験をなぜ進めないのか?
そもそも市民の不安の声って具体的にどんな内容なんでしょう?
それが知りたいですね。
今、犯罪の予防のために駅だったり街中だったりには防犯カメラが設置されていて、何かあった場合にはこれを利用して犯人追跡をしてる事は周知の事実です。
防犯カメラは良くて、なぜこの実験のカメラ設置は駄目なのか?
この辺りを感情論ではなく論理的に説明できる人はいるのでしょうか?
また、iPhoneをはじめとしたGPS付きのスマートフォンや携帯電話が増えてきて、非常に便利になっている一方、「iPhoneを探す」機能を使った事がある方ならご存知だと思いますが、やろうと思えば今そのスマートフォンや携帯電話がどこにあるのかを調べる事は簡単です。
JR大阪駅での実験に反対しながらGPS機能を使っている人がいたら、お笑いとしか思えません。
世の中の便利かや進歩とこういった個人情報の管理は切って切り離せないのが現実です。
税金や社会保険情報を一元化する国民背番号制度にも、情報云々で反対論が多くて全く進みませんが、実際に税金や社会保険などについてそれなりの知識がある人であれば、これがどれだけ世の中を変えるのかを分かってるのではないでしょうか。
日本では大半を占める会社員だったり主婦の方は、会社が全部まとめてやるからこの辺の知識全くないんですよね・・・。
自分がどれだけ税金を払っているのか、どれだけ社会保険料を払っているのかも知らなくて本当に大丈夫なのかと思います。

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