今回紹介するのは、前ミレニアムの末期に私が井の頭公園で世間をお騒がせした野生の手乗りカラスたちです。カラスは、平均的には嫌われ者の鳥かもしれませんが、私にはペットショップで売られている高価なオウムと九官鳥を足して2で割ったような生き物が身近にたくさんいるように見えてました。誰もやってないことをするのが好きな当時会社員だった私は、週末だけで野生のカラスを何匹も馴らすことに成功して遊んでいました。餌はごく僅かで、ベビースターラーメンの1本の欠けらをさらに1cm位にまで小さく割ってあげてただけです。カラスには、狂暴なイメージがあるかもしれませんが、殆ど人と同じで気の荒いカラスもいれば大人しいカラスや中には上品なカラスもいたりします。当時私は、1匹1匹カラスを見分けて名前をつけたり、カラスの言葉もだいたい解ったりしていました。そこで、個々のカラスの性格や知恵や社会性などを、ホームページで紹介していました。

 

2匹の手乗りカラス(撮影:日刊工業新聞社編集局写真部)

 

 何匹もの野生のカラスを放し飼いのペットのようにしていたことは、次に示す多くのメディアで報じられ、吉祥寺では言うまでもなく、九州に行ってまでも突然会った人が知っている程全国的に知られていました。特に、ほとんどのサラリーマンが見ていたと言われる超高視聴率番組のニュースステーションでは画面に私の名前が出たり久米宏が肩の上の餌やりの真似事をしたりして、多くの人に知られることになったのです。また、TBSのおはようクジラでは、パンパカパーン「東京にすごい人が現れました。」みたいな感じで紹介して頂いたのが、印象に残っています。

 

【メディア】

テレビ

 NBC(アメリカ3大ネットワーク)ニュース 1997年9月30日~10月6日放送予定

                 (アジアでの飛行機事故のため放送中止)

 PerfecTV ch277 旅チャネル 地球フォーカス 1997年10月28日(火)

 日本テレビ ニュースプラス1 1998年7月6日
 テレビ朝日 週刊地球テレビ 1998年8月8日
 TBS おはようクジラ 1998年8月17日
 テレビ朝日 ニュースステーション 1999年1月18日
 TBS ニュースの森 1999年2月11日 17:55~19:00

新聞

 毎日新聞(東京のページ) 1998年7月31日朝刊

書籍

 雑誌「I/O」 1998年11月号122ページ

 小学校総合的学習新単元づくりのヒント5トピックをもとに創る

  小島宏/杉山雅則編 教育出版(2000.8.4) 22ページ Cさんとして

 PHP(英語版)2002年2月号 12ページ 写真提供のみ

 

 私の餌付けは、餌をあげる人がいることはカラスが増える一因になっているとの一部批判的な報道もありましたが、例えば、前述の毎日新聞の次の記事のように、概ね好感的に報道されていたものが多かったと思います。また、公園の管理事務所の方も、例えばニュースステーションの取材の仲介をしてくれるなど、好感的に受け入れられていたと思います。

毎日新聞(東京のページ) 1998年7月31日朝刊

 

 また、例えば日本野鳥の会などの「野生の生き物を餌付けしてはいけない。」みたいな考え方があることも承知していましたが、私は、別の考えをもっていました。それは、現在人の大事なペットである犬や猫も、最初は野生の動物だったはずです。そればかりでなく、ペットショップで売られている鳥たちや他の動物たちも、元を辿れば野生の動物です。だから、一部のカラスが人のペットになっても不自然ではありません。また、猫が放し飼いされていてよければ、カラスを放し飼いしていてもよいように思います。井の頭公園のカラスは、私が飼っているわけではありませんが、野生の動物が人に近づいてきているだけみたいな位置づけで考えていました。

 

 それでも、大都会東京の公園で面白いことをしていると、必ず真似をする人達がでてきます。人のまねをして楽しもうとするような人達は、自分勝手な人が多く、周りへの気遣いができません。私と違って、大量の餌をあげたり、他の人達が迷惑がってもお構いなしです。そんな人達が増えてきて公園が餌やりを禁止したため、私のカラスの餌付けは、終わることになりました。それでも、ここで紹介できるように、良い思い出になっています。


 今回のブログを、最後まで読んで下さりありがとうございます。当ブログ「未知を既知に 自由研究家 松島千治」では、この他にも様々な研究成果などを紹介しておりますので、ご覧いただけると嬉しいです。

 

 

 最後に、お気軽にご感想やご意見を残して頂けると嬉しいです。

 

以上 2022.12.21