木次機関区には昭和30年当時最多の12両のC56が配属されており、主に木次~備後落合間にて使用され、木次~宍道間はC11が使用されていました。
 特に、昭和28年11月11日より米子~広島間に快速「ちどり」、昭和30年12月1日には快速「夜行ちどり」が運行されるとC56は「ちどり」のヘッドマークを付けて陰陽を繋ぐ優等列車としてC56が牽引をしていました。牽引は主にちどり指定機であったC56111と110が当たり、指定機が要検の場合は108も牽引した事もあろうかと思います。備後落合~広島間はC58が牽引。昭和34年4月13日に「ちどり」は気動車化(キロハ18を含めたキハ55系4連)され、快速から準急に格上げをされています。以後、キハ58系を経て最多時には「いなば」(鳥取~広島)を含めて木次線内の優等列車は4往復を数えた時期もありました。その後、陰陽を結ぶ国道54号線の整備により乗客は減り続け、平成2年3月10日には木次線より「ちどり」は消滅しています。
 「ちどり」は最盛期の木次線を象徴する名であり。C56108を保存整備されて来たボランティアの方々も「ちどり」を会の名称とされていました。
$C56108の保存活動ブログ
$C56108の保存活動ブログ
写真は保存整備直前に保存してあった「ちどり」のヘドマークを付けたC56108。